ゴールドコーストでの留学生活を振り返って

こんにちは。ゴールドコースト支店の田中です。
今回が私のブログの最終回となりました。これから日本へ帰って、留学の目標であった「スポーツチームで働く」を実現させます。
2015年のW杯で盛り上がりを見せたものの、日本ではまだまだメジャーなスポーツとは言えないラグビー。私の留学の目的は、この発展途上のスポーツをビジネスの観点からサポートすべく、マネジメントを学ぶことでした。オーストラリアは、ラグビーはもちろん様々なスポーツが文化として根付き、新しい視点が学べると思ったので、グリフィス大学院への留学を決めました。

2016年7月より、同大学院でスポーツマネジメントを学び始め、ビジネスの基礎から、スポーツビジネスに特化した内容までを幅広く学び、3セメスターを無事に修了。最後の1セメスターは絶対にスポーツ関連の会社かチームでインターンシップをしたいと思っていました。というのも、海外の大学を出たというだけでスポーツ業界に入れるとは毛頭思っていなかったので、現地での実務経験が最低限必要だろうと思っていたからです。
大学のプログラムを通してインターンシップに応募するため、GPA(オーストラリアの大学の成績評価)も必死で基準を維持し、プログラムの面接でも熱弁を振るいました(笑)結果、希望に沿うようなインターン先を手配してくれると約束してもらったのですが、いざインターン受入れ先のリストが送られてくるとそこにはスポーツ関連の組織は一つもありませんでした…

しかしメールには「ここから希望のインターン先を選んでね」と書いてあるのです。話が違う!!と愕然としました。私は社会人経験自体はあるので、何でもいいから就業経験が欲しかったわけではなくて、スポーツ関連じゃないと意味がなかったんです。

そこで早速インターンシップの担当教授にメールで抗議。しかし返信なし。仕方ないので、コースディレクターに直談判。すると、面談の際に「Gold Coast SUNSのマーケティングポジションが用意できるかもしれないけど、他の大学の学生と競争して、勝ち取れたらね」という話でした。結果的にSUNSの担当者との面接の機会が与えられ、オファーももらいました。

用意できるなら最初からしてよ!と思いましたが、教授によると「スポーツ・マネジメントの生徒でインターンに応募してるのあなただけなのよね。SUNSのポジションだって元々なかったのに、私が頑張ってお願いしたんだから」とのこと(笑)
兎にも角にも、オーストラリアのメジャーなスポーツチームでのインターンができるならあと半年頑張ろうと思っていました。しかし、実は同時に日本のラグビーチームのインターンにも応募していたんです。私にとっては憧れの、まさに卒業後に働けたらいいなーなんて夢みたいに思っていたチーム。試しに…ぐらいの気持ちで応募しましたが、書類通過、スカイプでの2回の面接を経て何と採用!!!信じられないぐらい嬉しかったし、もう既に心は日本にいました。このチャンスを逃す手はありません。でも大学どうしよう?SUNSのインターンどうしよう?今卒業したら、卒業ビザも取れないな…嬉しい反面、かなりタフな取捨選択を迫られました。

混乱した気持ちを抱えながら大学のアドバイザーに相談しているうちに、やっぱりもう自分の気持ちは決まっていることに気がつきました。「私帰ります!!」というわけで、半期分卒業を早めて帰国することになったのです。といっても、大学を中退したわけではなく、ちゃんと「Master of Business」の学位は取りましたよ!

これから私がつく仕事は、留学前に私が思い描いていた最高の舞台ですが、まだまだインターンの身。それでもまずは入口に立てたことを喜びたいと思います!
ここで一旦留学生活を終える私が言いたいことは、留学したからといって大学がその先のパスウェイまで用意してくれるわけはなく、自分で道を見つけて手繰り寄せていかなければならないということ。高い学費を払って大学に行くのだから、その見返りを求める気持ちもわかりますが、在学期間中に自分がどう行動するかがとても大事だと思います。それは人脈作りだったり、ボランティアだったりインターンシップだったり、とにかく目指す分野との関わりを持つということ。

あとは、英語で抗議する度胸も必要ですね!きっと海外にいると、思い通りにいかないこととか、約束が守ってもらえないとか、そういった場面に出くわすことが多々あります。でもそんな時も諦めずに向かっていくことが、自分の目的を達成するために重要なのだと思います。でも、本当にダメだった時に次の手を考える柔軟性も必要ですよ!
長くなってしまいましたが、この1年半の留学は私にとって大きなステップになりました。
今留学中の方、これから留学しようと考えている方が充実した留学生活を送れるよう願っています。ありがとうございました。

田中 和佳子 / Wakako Tanaka

Griffith UniversityのMasterコースにてSportManagementを専攻しています。ビジネスの観点から、競技振興や選手のサポートに関わるべく日々勉強中です。社会人経験を経てからの留学は覚悟のいるものでしたが、新しいことにチャレンジして失敗しても、やらないで後悔するよりは絶対良い!と信じて飛び込みました。迷った時はいつも、女子サッカー元日本代表、澤穂希選手の言葉『どの道を選ぶかではなく、選んだ道で自分がどれだけやれるか』を思い出すようにしています。

※ゴールドコーストオフィススタッフとして2017年7月から2018年1月まで勤務(テキストはその当時の内容となっています)