Geosの倒産について思うこと


先週の金曜日にいきなりオーストラリアのジオス8校が閉鎖され、本日倒産が発表されました。生徒が支払った授業料などはenglishaustraliaなどの団体の保険のようなものでカバーされるので、転校手続きなどの煩わしさはあるものの、日本のNOVAが潰れた時のような被害はないと考えられます。そういった意味では、オーストラリアの教育界は日本のそれに比較してしっかりしているといえます。

様々なところで指摘されているのは、今回のオーストラリア校の倒産の要因のひとつは日本側の経営のずさんさにあるということですから、日本の教育界も対岸のことと考えずに、しっかりと経営について考え直す必要があると思います。

そもそも語学学校や教育ビジネスは、場所代と教師などの人件費が固定費のほとんどを占めるわけですから、とてもコントロールしやすいビジネスだと言えます。それにも関わらず、倒産などの問題が起きるのは、それを行っている経営者、経営陣の能力不足というか姿勢の問題に起因すると言えます。簡単に言えば、会社の能力以上に固定費を使いすぎ、それがきっかけで自転車操業にはいり、それを隠すためにさらに拡大していかなくてはいけない構造に陥ってしまうわけです。

それは、経営者の野心であったり、拡大しなくてはいけないという強迫観念であったり、見栄などが、きっかけとなります。私は今回このようなブログを書き出したのも、自分自身を戒め、かつ世の中の方たちに私たちの会社の文化というものをわかっていただくためのツールと言うかメディアとして価値があると考えています。

衛藤 伸彦 / Nobuhiko Eto

代表取締役。南オーストラリア州アデレード在住。1985年 千葉大学を卒業後、文具メーカーのプラス(株)にて業態開発、商品開発、経営戦略室を担当。1990年 マサチューセッツ州立大学ビジネススクールに留学。1992年(株)ベネッセコーポレーション入社。2004年 語学学校のベルリッツインターナショナルに出向。東南アジアのマネージャーやアジア地区のフランチャイズ管理を担当。2008年より現職に就任。入学手続き無料、オーストラリアの現地6都市での無料サポート、情報量豊富なWEBサイトの構築など、留学を志す全ての人々にとって「留学エージェントとはこうあるべき」という姿を追求する日々。etonobuhiko.comにて個人ブログ更新中