Dear Tree, オージー自然への愛

最近、友人とドライブをしながらこんな話をしました。

「オーストラリアは街路樹が生き生きしていていいよね〜日本だったらちょっと伸びてきただけですぐ切られちゃうのにね」

確かに。メルボルン市内にいても自然が豊かだと感じられるのはモコモコと存在感のある街路樹達のおかげでしょう。


日本の街路樹によくみる剪定された貧相な姿とは違い、まるでジブリ映画に登場しそうな、堂々たる木々に出会える機会がここメルボルンでは多いのです。

「わたしも詳しくは知らないんだけどね、メルボルンの木にはそれぞれメールアドレスとIDが付いているらしいよ」と、友人。

え…なにそれ、どうゆうこと?詳しく知りたい。

ということで、メルボルンの木を管理している行政のWebページMelbourne Urban Forest Visualを見てみたら…

ありました…本当に!メルボルンに7万本以上ある木それぞれにメールアドレスとIDが付与されているのだそうです。理由は、市民が木の健康状態などを行政に報告しやすくするため。画期的なアイディア!街の自然を管理するのは行政の仕事、ではなく、本来なら市民一人ひとりの責任。みんなでガーデンシティーメルボルンを作り上げていこう!という訳ですね。素敵。

でも調べていたら、オージーの自然への愛を感じさせるもっと素敵なストーリーに出会いました。

なんと、メールアドレスが付与された木に気がついた市民がお気に入りの木に個人的なメッセージを送るようになったそうです!

内容は「親愛なる木へ、酸素をくれてありがとう、美しい姿をありがとう」といったようなラブレターをはじめ、悩み相談に至るまで様々だそうで、時にはその木から返信も来るんです。木にラブレターを送るなんて、なんともホッコリな、自然を愛するオーストラリアならではですよね。

Melbourne Urban Forest Visualに載っている地図から例えば弊社の近くにある木を選択すると、このように木の種類などをチェックでき、メールも送れるようになっています。


わたしもお気に入りの木を見つけたくて、最近はトラムの窓から街路樹観察。


自然を想う、豊かな心。大切なことに改めて気づかせてくれる、そんなメルボルンの良さを実感する今日この頃です。