下村文部科学大臣が、「ギャップタームを活用して、海外に留学したい学生全員に奨学金を給付する」という考えを表明しました。
by rileyroxx
奨学金は、日本人の海外留学を促進し、留学を通しての国際的に通用する人材育成を行う(日本の国際競争力を高める)ことを目的としています。
また、各大学が秋入学制度の実施を検討し始めていますが、なかなか本格的に進めているところが少ないのが現状です。ただ、秋入学も大学だけでできるものではなく、社会全体で取り組んでいかなければなりません。そこで、産業界への就職活動の後ろ倒しのお願い、また、秋入学実施の大学に、インセンティブの提供等の政策を検討しています。
確かに、就職活動と大学のシステムは密接に結びついていると思います。日本の就職文化は、まだまだ新卒一斉採用が中心です。入学月をずらすということは、就職時期も変動することになります。そのため、秋入学制度実施には、企業の協力が不可欠です。
下村文部科学大臣は、「少なくとも3年生までの留学生活というのは、短期であっても、できるだけ経験をするということが、学生本人だけでなく、今後の我が国の産業界にとっても必要な人材としてプラスになっていくだろう」と述べています。
もちろん、短期の留学で、すぐに国際的に通用する人材になるのは難しいと思います。ただ、「きっかけ」をつくることはできます。
オーストラリア留学は、英語を勉強するだけではありません。様々な国の人たち、様々なバックグラウンドの人たちと交わることによって、ご自身でも気付かなかった新しい価値観や方向性が見えてくるかと思います。ご自身がそれまで常識、と思っていたことが通じないこともあります。日本のことをいかに知らなかったか思い知らされます。また、他の国の留学生が、面白い将来プランやビジネスを考えていることに触れることができます。
by ed 37 ~~
下村大臣は「学生1人あたりせいぜい30万円あれば短期留学は可能だ」として、返済不要の給付型の奨学金を検討しています。
「給付型」というのは、嬉しい話ですね。
そして、ギャップタームにボランティアやインターンを目的に海外に渡航する学生については「今の段階では給付の対象と考えていない」そうです。
ギャップタームを考えると、3月、4月頃~8月、9月頃までの留学期間を確保できます。ボランティアやインターンが対象外となるのでしたら、語学留学か専門学校での勉強が中心となります。
留学中の生活費や航空券代含めると、残念ながら30万円以内で留学費用の全てを賄うことはできません。ただ、期間を短くする、学校費用を30万円以内にする、といったプランを考えることができます。また、一部はご自身で準備して、一部は奨学金で、といったように、ご自身の負担を少なくすることもできます。
ちなみに、オーストラリア留学にかかる費用の主なものは下記になります。
・学校費用
・ビザ取得費用(学生ビザの場合は健康診断費用)
・生活費(滞在費)
・航空券費用
・学生ビザの場合はOSHC
・AIU等の留学保険(任意加入)
OSHCは、学生ビザ取得のために加入が義務付けられている留学生保険です。眼科と歯科を除く医療費の一部が軽減されます。詳細はこちらをご覧下さい。
次回のブログで、ギャップタームを利用しての留学で、どのようなことができるのかをご案内します!