やっぱり、まずは日本で働いてみたい!〜大学留学後の進路〜

いよいよ、卒業式まで数日が迫ってきて
長かった私の5年間の留学生活も終わりです。

留学が終わりに近づくと「まだ、オーストラリアを離れたくない」
と思う人もいると思いますが、

私は、5年目のオーストラリア 生活を迎えて
「やっぱり、働くならまずは日本だな」と思います。

卒業が近くなると、いろんな方から「卒業後は、オーストラリアに残るの?」と聞かれてきました。

私が、「日本に戻って仕事をしようと思っています。」
と答えると、「えーもったいない!オーストラリアに残ればいいのに!」
と言われることも多々ありました。

確かに卒業生ビザを使って、オーストラリアで働くこともできるし
何より日本と比べたらワークライフバランスは最高なんだろうなと、
様々な人を見てきて感じてきました。

ですが、着実に色んな仕事内容の経験を積むチャンスがあるのは
日本人として日本で働くことだろうなと
改めて留学5年目で強く考えるようになりました。

なぜなら、日本は
大学の専攻に縛られることも少なく
経験がない若い人材を寛容に受け入れてくれる環境があるので
オーストラリアに比べて仕事の経験が積みやすいと思うからです。

オーストラリアでは、フルタイムの仕事を得るには応募が出ているポジションの”仕事経験”があるかどうかが問われます。

しかし、オーストラリア現地の人でさえその”仕事経験”を得るのに一苦労。

私の日本人の友達でも、経験を積むためにオーストラリアの大学・大学院を卒業してから1年以上もの時間をかけてやっと仕事を見つけていました。

その友達たちは、大学や大学院で会計学や看護学を勉強していてオーストラリアで仕事の需要がある分野でした。

もし、私がオーストラリアでフルタイムの仕事につこうとしたら
大学で勉強していた観光学なのでコロナで大打撃を受けている業界。

基本的にオーストラリアで仕事を探すには、自分が大学で勉強した専攻と関連性がないとだめなので
今の時点で外国人としてオーストラリアで観光関連の仕事を探すのはハードルが高いと考えました。

そんな現実があり、卒業後の進路に悩んでいた時にある方から

とりあえず”自分が大学で習得した知識やスキルを発揮できること”、”その業界が自分にとって魅力的であること”この2つさえクリアしていれば自分の大学の専攻に関係なくてもチャレンジしてみる価値はあるんじゃないかな。

とアドバイスをもらいました。

このアドバイスを受けて、
私自身も観光学を学んできた中で重要なテーマだった”持続可能性”(Sustaiabilityを自然環境だけでなく、社会面・経済面からも
実現しようと取り組んでいる業界で仕事をしてみるのが面白そうと考えて
卒業後の進路を考えるために、いろいろな業界を調べたりして

「自分はどんなことをやってみたいのか?興味があるのか?」
スムーズにアイデアが出てくるようになりました。

オーストラリアで永住権を目指したり、海外で働くという目標を持つことは確かにチャレンジ精神旺盛で素晴らしい目標です。

ですが、同じくらいオーストラリアの大学で得た学びを日本に還元したいという気持ちを持って日本で働くことも重要なことだと思います。

それでもやっぱり海外で働く夢が諦められない人は、一旦
日本で仕事経験を積んで海外で仕事することにまた再チャレンジするのも
ありだと思うのです!

留学後の将来を考える時、海外にのこって頑張ってみるか、日本に戻って働くのかで悩んだ時は、このようなアイデアを中心に考えてみるのもいいかもしれません。

石田 愛夏 / Manatsu Ishida

進路に悩んでいたとき「もう海外にでも行ってみようかな」という何気ない一言をきっかけに周りの人が国内大学に進学するなかオーストラリアへの大学進学を決意。海外経験一切なし、帰国子女でも国際科の高校にも通っていなかったが2年間、語学学校とファウンデーションコースに通い海外の大学で生き抜くためのスキルを身に付け、ブリスベンにあるクイーンズランド大学で観光学とイベントマネジメントを学ぶ。

※ブリスベンオフィスアシスタントとして2020年2月から2021年6月まで勤務(ブログはその当時の内容となっています)このカウンセラーに質問する