留学生の強い味方♪メルボルンのCity Library(市立図書館)がすごい!! 

勉強を静かにできるスポットは留学生には必須ですよね。もちろん大学生であれば、大学の図書館なども利用できますが、それ以外にもメルボルン市内には、『State Library(州立図書館)』と『City Library(市立図書館)』があります。

State Libraryは、メルボルンの象徴のひとつとして観光スポットとしても人気です。とても歴史ある建物で、規模も大きく色々な種類の書物がありますが、貸出などは行っていませんので、図書館内でしか閲覧できません。

City Libraryはもちろん貸出サービスは行っていますが、それだけではありません。アクティビティーの開催からクリエイティブな場の提供まで、図書館の域を超えた様々なサービスを提供していますので、ほんとうにお薦めです!

様々なオススメポイントがありますので今回ご紹介しますね!

市内近郊に7箇所ある!

まずなんといってもCity Libraryは市内近郊にたくさんあるので本当に便利です。現在CBDの図書館は改装の為閉まっていますが(2024年9月現在)、それも合わせると7箇所に図書館があります。土日も開いているので、空き時間に行くことができます。
*公式のウェブサイトのこちらの情報より引用しております。2024年9月現在の情報となりますので、公式ページと照らし合わせてご参照ください。

どうやって登録するの?

City Libraryを訪れるだけだと必要ありませんが、本を借りたりPC利用や特別なスペースを予約する際には、まずは図書館でメンバーシップ登録(Library member)をする必要があります。

メンバーシップ登録にはID(パスポートなど)と現住所証明が必要になります。例えばビクトリア州の免許書をお持ちの場合は現住所が記載されているのでIDだけでいいですが、IDがパスポートの場合はビクトリア州に住んでいることを証明できる公式な書類も必要ですので、銀行や携帯会社など公共機関から発行された現住所が含まれている書類も見せる必要があります。

オンラインで楽々予約。その後近郊の図書館までピックアップ♪

図書館で本を選ぶこともできますが、もし何を借りたいか決まっているなら、ログイン画面から予約ができます。WEBからだけでなく、アプリがあるので、アプリからも予約が可能です。

予約時にピックアップ先が選べるので、近郊の図書館を選び、書籍の貸出が準備できたら図書館からメールが来るのでその後はピックアップするだけです♪

図書館で借りる場合は、セルフレジでカードをかざして、バーコードスキャンすれば簡単に手続きが出来ます。

日本の本から英語教材まで留学生のニーズに応じた書籍がたくさん

英語教材や英語の専門書籍からCD、DVD、日本の雑誌、日本の文庫本等も貸出しています。次の予約が入っていないものに関しては貸出期日をオンラインで簡単に延長することも出来ます。

返却は、各図書館の外側に返却ボックスがありますので、どこで借りたとしてもCity Libraryであれば近郊のボックスに営業時間関係なく返却すれば大丈夫です。

私もここには何度お世話になったか(笑)、というくらい利用しています。日本語の文庫本に関してはかなりの種類がありますので、人気作家のものであれば、結構な確率で置いています。ただ手にとって探す場合は行く場所によっては数が少ないので、目当てのものがある場合は、オンライン検索したほうが早いです!

7箇所あるCity Libraryですが、特に私がお薦めの2箇所を今回はご紹介します。

The Dock図書館
ここはなんといっても景色が最高です!ドックランズの水辺沿いなので、なんとも贅沢な景色を眺めながら本を読んだり勉強することが出来ます。

建物全体が図書館になっていて、3レベル(グランドフロアと1、2階)あるので、本を読んだりPCを使うエリアもたくさんあります。

The Dock図書館で利用できるサービス例(一部)はこちら。

・PC、プリンターの利用、ラップトップの館内貸出
・Activities Room(ミーティングやパフォーマンスなどへの利用)の予約(有料)
・Recording Studioや音楽のPractice roomの予約(有料)
・カフェ&ラウンジ併設(有料)
・Makerspacesの利用
・定期的に開催される無料のワークショップやイベントの開催

Narrm Ngarrgu図書館

City Libraryで10年ぶりに開設された一番新しい図書館で、クイーン・ビクトリア・マーケット内に位置します。図書館兼ファミリー・サービス・センターとしてオープンし、3万冊の本を閲覧したり、ハイテク電子機器なども利用できます。

アボリジニーのヴルンジェリ族の言葉で「メルボルンの知識」を意味するこのNarrm Ngarrgu図書館は館内を歩いているだけでもワクワクします。アボリジニーの文化を尊重し、祝福し、認めることを最優先事項として作られたこの場所では、たくさんのアボリジニーアートを見ることができます。

そして開放的な最上階のRooftop terraceでは、座って読書をしたり、暖かい季節には水遊びもできます。子どもたちの遊び道具として長さ6メートルのアボリジニーの巨大なウナギの罠のアートワークも必見です!是非屋上にも行ってみてください。

特に天気の良い日は本当に気持ちいいですよ。

そして、学習&PCエリアは光がふんだんに入る空間となっていてとりあえずスペースが広い! ここは私のお気に入りの場所です。週末はかなり混みあいます。

Narrm Ngarrgu図書館で利用できるサービス例(一部)はこちら。

・PC、プリンターの利用
・定期的に開催される無料のワークショップやイベントの開催
・Makerspacesの利用
・無料のドリンクとお菓子の提供(2024年3月現在)
・屋上terraceの利用
・Family Services centreの利用
・Podcastなどの録音ができるSound studios の予約(有料)

上記の2つの図書館も含めて定期的に開催される無料のワークショップイベントがたくさんあります。WEBからも確認できますが、各図書館のNotice Boardでも確認できます。

時間があれば是非参加してみてください。下記いくつか無料のものをご紹介します。

English Conversation Club

英会話クラブはボランティアによる無料プログラムです。Zoomを使ったオンライン・セッションと、Dock図書館、サウスバンク図書館、キャスリーン・サイム図書館(カールトン)、Narrm Ngarrgu図書館での対面セッションがあります。予約は必須になります。

Local Lunch Club

ローカルランチクラブはオープン・テーブル(食品廃棄を減らしながら「隣人に会う」というコンセプトの元、メルボルン周辺のさまざまなコミュニティ・スペースでポップアップ・ランチを開催する機関)による廃棄されるはずの余剰食品を利用して、おいしい無料ランチをその場で調理するという無料イベントです。キャスリーン・サイム図書館(カールトン)にて開催しています。予約不要です。

Book clubs

ブッククラブは、グループのメンバーが本を読みながら語り合うクラブです。例えば、犯罪や古典など、あるテーマに特化したブッククラブもあれば、毎月特定の本を読むクラブ、最近読んだ本について自由に話すクラブもあります。
Narrm Ngarrgu図書館やDock図書館を含む様々な図書館で行われているので、詳しくはスケジュールをご確認ください。

Makerspacesがすごい!!

上記2つの図書館とキャスリーン・サイム図書館では、Makerspacesという3Dプリンター、ミシン、CnCルーティング、レーザーカット、エアブラシ、刺繍、そして、スタジオルームなどのクリエーターの方をサポートする場所を提供しています。

また利用前には安全講習、入門用具のチュートリアルなども開催していて、利用時間はスタッフも常駐しているので安心して利用できます。ほとんどのものは利用無料ですが、一部有料のものもあったり、図書館によって置いているものも異なりますので、WEBにて事前に確認したり、図書館のスタッフに随時お尋ねくださいね!

図書館ですが、図書館の域を遥かに超えた様々なサービスと素晴らしい環境を提供しているCity Library! 是非一度覗いてみてくださいね。たくさんの場所にあるのでお気に入りの場所が見つかるかと思います。

追記:甘いものが好きな方は、Narrm Ngarrgu図書館のすぐ横にある、Publiqueにも寄ってみてください。ここのペイストリーはほんとうに美味しくて、週末はいつも行列が出来ていますよ!

*公式のウェブサイトのこちらの情報より記事を作成しております。内容にずれがある可能性もありますのでで、公式ページと照らし合わせてご参照ください。

大橋 麻衣子 / Maiko Ohashi

オーストラリア、メルボルン在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I138)。初めての留学は、シドニーでの短期留学。その後、パースでのワーキングホリデー生活を経て、2006年 ゴールドコーストで、調理師とホスピタリティーの専門学校に進学。レストランで調理師として3年働いた後、キャリア転換でメルボルンへ。日本での事務と接客経験、そしてオーストラリアでの留学経験を活かすため、現職に就く。シドニー、パース、ゴールドコースト、メルボルンと、ほとんどの主要都市で暮らした経験から、都市によって色の違うオーストラリアの良い点・悪い点も含めた留学カウンセリングを行う日々。このカウンセラーに質問する