学校の後期が始まって、さっそく新しい課題や制作に取り掛かっています♪
思い返すと、「ペインティング」の後期一発目の授業が私にとって衝撃でした。
「さあ、今日は自分の筆を作るよ!」
「ええっ!?筆を作る!?w」
みんなの目がまん丸くなりました。
色んな素材で、筆を自分たちで作って、味のある描き方にチャレンジしようという課題です。そのテクニックを用いてシリーズとなる作品を5つ描きあげます。
まず、オーストラリア国内外の、課題に関連するアーティストの作品をスライドで見ながら、先生が解説をしてくれました。型にはまらず自由に、それでいて作者の意図が作品中に反映されていて、素晴らしいものばかりでした。
ということで、早速筆を作るために必要な材料を、外から調達してこよう〜!となり、
各々、キャンパス内に落ちている枝、葉っぱ、面白い形をしたモノなどを拾いに行き…(20名弱の学生が枝などを持ってキョロキョロ・ウロウロしている姿は可愛かったですw)
拾ってきたものと、学校が準備してくれていた紐や針金、布などと組み合わせて筆を制作しました。
こんな筆(!?)の出来上がり!
なんと嬉しいコスト0。w
なんてフリースタイルなんでしょう。笑 試しに落書きをしたら、味のある線がかけました。
筆にしかり、今までの授業にしかり…私は学校で「いかに上手に作品を仕上げるのか」ということよりも「いかに自分のスタイルを出すのか」ということを教えてもらっているような気がします。
最近やっているデッサンの授業も、モデルに似せて上手に描くことよりも、カラーや自分の表現でユニークに仕上げようというものでした。みーんな違ってみんな良い作品を仕上げています。
ちょっと話は変わりますが、最近、Instagramでは他の人の投稿のいいね!数が見れなくなりましたね。現在日本・オーストラリアを含む7カ国でテストしているようです。
We’re currently running a test that hides the total number of likes and video views for some people in the following countries:
— Instagram (@instagram) 2019年7月17日
✅ Australia
✅ Brazil
✅ Canada
✅ Ireland
✅ Italy
✅ Japan
✅ New Zealand pic.twitter.com/2OdzpIUBka
これがいつまで続くのか、はたまた今後もこの仕様のままになるのかは分かりませんが、私はずっとこのままでいいなぁって個人的に思っています。
「○万件のいいね!があるから素晴らしい/カッコいい」
「○千件のいいね!があるからこれは正解/良いものだ」
また、自分が発信するコンテンツについても‥
「○件のいいね!がもらえたからハッピー」
などのマインドは既に、発信された投稿のコンテンツよりも、むしろ数を評価しているだけに過ぎない気がします。ホントに大事なのは数の評価でなくその人らしさなのに。
数字って何かを測る時には便利で分かりやすい指数だけれど、その先の本質というか、そのもの自体の良さや素晴らしさが薄れてしまうこともあったりするなぁと思うんです。
人がどう思うかではなくて、自分が良いと思ったらそれが良いものです。自分の感性を信じてOKです:)
人からの評価ではなくて、世界で一人だけの自分の「らしさ」を大事にしてください。そんな人は自然とキラキラかっこいいです。
オリジナルは誰にも真似できない最強の魅力です。SNSなんかじゃ分からない魅力をいっぱい発見してください。
私は学校に通い始めてから、今作っている作品が自分らしいのか、自分が好きと思えるかというポイントを意識して学校の授業を受けるようになりました。
個性を大事にしてくれて、のびのびしていて、オープンマインドな人がいっぱいいるオーストラリアは、マイスタイルを見つけるにはすごく良い環境だと思います。そんな環境で長期で生活したり、勉強してみませんか:)♡
PS ひとりごと
筆の話に戻りますが、自分が必要とする道具って、今まで大方のもの買うのが当たり前だと思っていました。(筆なんて作る発想すら1mmもなかった)だからこそ、自分で作ること、既成品でも自分の思うようにカスタマイズできるという発想は衝撃的で、単純にとっても良いなと思いました。
さらにこの筆たちは不格好ですが、作ったことで既に愛着が湧いています。(まだ作品に取り掛かってもないのにw)そして、一度作ったものを使い続けるにはどうしたらいいか、とか道具への感謝とか、自然と考えるようになりました。
良いカリキュラムだなぁー。オーストラリアらしいなぁー。色々考えさせられる授業でした。