2026・2027年春~夏ブッシュファイアの傾向と対策

冬が明け、これから春、夏へと季節が変化するオーストラリア。

暖かくなると気を付けたい自然災害は、ブッシュファイア(Bushfire:森林火災・山火事)です。

オーストラリア全土の消防・緊急サービス協議会(AFAC)および最新のニュース報道によると、今年は乾燥した気候やエルニーニョ現象の影響を受け、春(9月~11月)以降、各地で例年以上にブッシュファイアの危険性が高まると予測されています。

ワーホリでファームジョブへ行ったりする方はもちろん注意が必要ですし、「シドニーやメルボルンの都市部に住んでいるから関係ない」と思いがちですが、郊外へのアクティビティや旅行、大学キャンパスの立地や風の流れによっては都市部の留学生にも深く関係します。

1. 今年のブッシュファイア傾向:どの地域で注意が必要?

最新のAFAC「Seasonal Bushfire Outlook」によると、地域によって危険度や注意すべき背景が異なります。

●ニューサウスウェールズ州 (NSW) & クイーンズランド州 (QLD)
土壌の乾燥が進んでおり、特に北部〜南東部にかけて早期からの火災警戒が呼びかけられています。

●ビクトリア州 (VIC) & タスマニア州 (TAS):
降水量不足と高温傾向により、10月頃から早期の火災リスクが高まる見込みです。

●ノーザンテリトリー (NT) & 西オーストラリア州 (WA)
過去の雨で増殖した植物(燃料となる乾燥した草木)が多く、広範囲で高い警戒が必要です。

南オーストラリア州(SA)は首都特別地域(ACT)は、ブッシュファイアのリスクは低いもしくは平均的ですが、「状況はすぐにでも変わることがある」と警戒をしています。

2. 覚えておこう!全国共通の警戒レベル「Australian Warning System (AWS)」

オーストラリアでは、災害時に全国共通の「Australian Warning System (AWS)」という3段階の警戒レベルが使われます。ニュースや防災アプリで見かけたら、すぐ行動できるように覚えておきましょう。

🟡 Advice(助言・黄色):
火災が発生していますが、直ちの危険はありません。状況が変わる可能性があるため、最新情報を確認してください。

🟠 Watch and Act(警戒・オレンジ):
脅威が高まっています。状況が急速に変化しているため、避難の準備や安全確保の行動を直ちに開始してください。

🔴 Emergency Warning(緊急警告・赤):
最高レベルの警告です。命の危険があります。遅れずに直ちに避難するか、指示に従って退避行動をとってください。

3. 留学生が今すぐできる5つの防災アクション

●滞在先の防災アプリをダウンロードする
滞在する州の緊急アプリ(例:ビクトリア州なら『VicEmergency』、NSW州なら『Hazards Near Me NSW』)をスマホに入れ、災害情報を確認してください。

●緊急電話番号「000」を確認する
オーストラリアの警察・消防・救急の共通緊急電話番号は「000(トリプルゼロ)」です。

●外出・旅行前に天気と火災情報をチェック
週末に国立公園や郊外へ出かける際は、オーストラリア気象庁(BOM)や各州消防局のウェブサイトで全般的な「火気使用禁止令(Total Fire Ban)」が出ていないか確認してください。

●学校やシェアハウスの避難経路を確認
大学や語学学校の緊急連絡先、シェアハウスの避難経路や非常用持ち出し袋を事前に確認しておきましょう。

●煙害対策にマスクを準備
遠方の火災でも風に乗って煙が都市部に届き、喘息や体調不良の原因になることもあります。

ブッシュファイアは命に関わる自然災害です。

自然災害情報はしっかりと確認をして、オーストラリアの留学・ワーホリ生活を楽しんでください!

4.今回のブログの情報元

本ブログはこちらの情報を参考にしています。

●SBS News "'Elevated bushfire danger': How each state and territory is preparing for spring weather"
●AFAC: Australian and New Zealand National Council "Seasonal Bushfire Outlook"
"Australian Warning System"

坂本 岳志 / Takeshi Sakamoto

オーストラリアのメルボルン在住。豪政府公認PIER教育カウンセラー(QEAC登録番号:H297)。日本の大学を卒業後、日常英語もままならないレベルから、メルボルン大学大学院進学を決意。卒業後は、日本の商社で海外取引に3年携わる。現職に就いたきっかけは、メルボルン大学と商社時代に感じた「危機感」でした。各国の優秀な人材が海外で経験を積み、どんどん活躍していく中、日本の縮小を実感し、何か自分が役に立つことができるのでは、という思いから留学業界へ転職。東京オフィス→パースオフィス→石川県でリモート勤務を経て、2021年2月よりメルボルンに戻り、主にオーストラリア全都市の大学・大学院進学希望者のカウンセリングとサポートを行っています。このカウンセラーに質問する