フェス再来と、美術館巡りのススメ

こんにちは!ブリスベン支店の芽衣です:)

ブリスベンには太陽さんさんの、春!(通り越して夏!?)良い季節が訪れています。

ブリスベンでは今月26日まで、Brisbane Festival開催中。しばらく大きい都市イベントは自粛でしたが、状況も良く再開です!

シティ中心と郊外エリア様々な場所で、音楽、芸術、演劇、ダンス、トークショー‥を中心に様々なことが起こっています♪

私はWest End周辺を回ってきました!

アボリジニの文化や直面している問題についてのトークショーに熱心に話を聞く人たち、音楽に聴き入る人たち‥

Metro Arts周辺では、日本とオーストラリアのミックスであるアーティスト、丹後ひろみさんの作品を楽しめるようになっていたり、SMSを駆使してキャラクターを助けるオーディエンス参加型のプロジェクションマッピングが行われていたりしていて、いつもより賑やかです。


West End Metro Artsはココ!

▶Brisbane Festival 2020 (Official HP)



先日のお休みに、半年以上ぶりに美術館に行き感激しました!

ブリスベンには大小様々な美術館・ギャラリーがありますが、いつも期待を裏切らないのがクイーンズランド州立美術館&近代美術館(GOMA)。2つの大きな美術館はすぐ隣同士にあり、同日に2施設楽しめます♪複数のプログラムを同時開催しているので見応えばっちり!

しばらく新型コロナウィルスによって公共施設は閉館していたのですが、徐々に予約式で入館できるようになり、現在は予約なしで入れるまでになりました!(やったぁ!)

※ウィルス対策のため、最近は店舗・施設入店時、イベント参加時などは個人情報をピッと送信することが当たり前になりました!


現在メインプログラムとなっている”Show Me the Way to Go Home”は、ポスターを街なかで見た方もいるのではないでしょうか。

オーストラリアのでっかい自然アボリジナルアートのダイナミックさを感じることができますよ。




Show Me the Way to Go Home
Mavis Ngallametta

場所: Queensland Art Gallery
期間: 2021年2月7日まで
費用: 無料
Official HPは▶こちら


作者はどんな人?

Mavis Ngallamettaはオーストラリア、特に彼女の故郷であるクイーンズランド州の芸術と文化に大きく貢献をしてきたアーティストです。

この展示のタイトル「家への帰り道を教えて」は、彼女が旅が好きだったこと、そしてそれ以上に旅を終えて家に帰ることが大好きだったことから名付けられています。(なんか分かる気がする‥)

彼女の主題は自然です。自然いっぱいの中育ってきた彼女。沼、川、山、空、植物、花、そしてオーストラリアでは毎年起こる山火事などを中心に、彼女の目を通して見える風景を作品にしてきました。

残念ながら彼女はこの展示が決まって数カ月後、75歳で亡くなってしまうのですが、彼女のアートは50代、60代・・留まることなく新しいスタイルを生み出し挑戦し続けてきたかっこいい女性です。





美術館の良い所って、それはもう生の作品が一挙に見られることですよね。

パソコンやスマホの画像では絶対わからない、ダイナミックさが体感できるところ。作品を眺めていると、制作している時の息遣いや心情が聞こえてくるようなライブ感があります。



「抽象画ってよくわかんないんだよね」

いいんですそれで!!

抽象画は頭で考えるというよりも感じるまま、自分の思ったままに楽しむのが一番です。

これは何だろう?と想像してみたり、絵から見えるストーリーを想像してみたり、作品が描かれてる所を想像してみたり、良い色にうっとりしてみたり、素敵と思う所に注目してみたり‥まずは好きなように観て楽しみましょう!

さっそく‥これはなんだろう?


絵の中に何が見えますか??

下は青くて、海か川か…波かしら?真ん中のラインにはお花が描いてあります。なんだろう、草原とかお花畑かな??上部は白と黒のラインがはっきりしててよりエネルギッシュに見えます。空?土地かな?山?それとも雷?



タイトルを見てみると‥’Clearwater’。おおお、水をモチーフにしているんですね。

なんと、Mavisはおばあちゃんになってもヘリコプターに乗って空を飛んでいたとのこと。(超元気!)これは上から見た水際と土地だったのです。

景色をオリジナルにとらえてますよね〜すごい。

生きているように曲がりくねった線、波のしぶきと反射、花や木々‥

あ、鳥もいる!!かわいい。


彼女の作品の中にはたびたび鳥の姿を発見できます。

※3Dバージョンも、なんだかゆるくてかわいい顔しています。



それではこちらはどうでしょう。


この中にも鳥の姿がたくさん見えました…が、あれ?

なんか怖がってるように見える‥??


これは山火事をモチーフにした作品でした。オレンジ色に燃え盛る火、黒い煙、もう葉が落ちて黒くなってしまった木々‥逃げ場がなくなってしまった鳥の様子を見て胸がギュッとなりました。

オーストラリアの大規模な山火事は記憶に新しいですが、ニュースで見る写真とはまた違う表現から、自然の圧倒的な威力を感じました。

作品を見て同じように感じる方がいらっしゃるかもしれが、彼女の生み出す線と点、パターンや熱量からなのか‥私には絵の中の風景が動いているように見えました。

びっくりしました。おもしろいですよね。


Mavisの作品はとても大きいですが、細部までこだわって制作されています。絶妙な色の使い方やアボリジナルアートの代名詞とも言える”点描”、遠くから眺めても近くで見てもとっても美しいです。

海、川、山、大地、風、生き物たち。アートを通してもオーストラリアのでっかい自然が楽めますね。あなたには何が見えますか?

まだまだ展示は2月初旬まで続くので、是非見に行ってみてください♪





おまけ
GOMA(近代美術館)で開催中のプログラム


・Cut it:
Collage to MEME


・メイン展示場

①近寄ると…!?

えー!無数の穴!


②日本の版画ってかっこいい
アジアの美術作品も展示されていて、屏風や縄文・弥生土器まで展示があります。
葛飾北斎の作品から”日本ノアート、メチャカッコイイ!”がヨーロッパに広がり、ジャポニズムブーム到来!!
一つの作品を作るのに一色一色別々に刷ってるんだからすごいです。

小林 芽衣 / Kobayashi Mei

「自分のやりたいことを後悔しないようにやろう。」

友人とアテネに飛ぶということだけを決め、世界横断の旅にバックパックを背負い飛び出し、そのままオーストラリア、メルボルンへワーキングホリデーへ。

人の温かさ、自然にときめき、メルボルンでは大好きなアートとコーヒーに囲まれ、毎日何をしようかとワクワクしながら過ごしていました。

語学学校にてケンブリッジ検定試験にチャレンジ、セカンドビザ取得のため多国籍な仲間たちと一緒にファームジョブ。その後オーストラリアを1周し、各都市の魅力を体感しました。


現在はブリスベンオフィスにて豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録No.S618)としてみなさんのサポートをしています。

昨年はTAFE Queenslandにてずっと勉強したかったビジュアルアートを学びました。


世界中から集まる人たちと、日本とはまったく違う環境での生活。きっと自分の”意外な面”を発見できます。きっとその自分は”前より成長した自分”。

そんな自分を見てみませんか?

みなさんにも素敵な経験をしていただけるよう、ワーホリ・留学実体験を踏まえ有用な情報をお伝えしていきます!このカウンセラーに質問する