ある週末、新聞を読んでいると「Australian Valueについて考える」という記事がありました。
他の国の人々に比べて身体的・肉体的に大変な時でも、シリアスになり過ぎずみんなでフレンドリーにジョークを言い合ったりするのがオージーに見られる特徴だそうです。確かに洪水の時もブッシュファイヤーの時も、もちろんシリアスに助け合っているけれど、救急隊員が笑いながら救助を行っている場面も。日本では不謹慎と言われそうな場面です。確かにそうかも!
さらに記事を読み進めて行くと統計が載っており、オーストラリア人の80%以上が、人に侮辱されたり攻撃を受けたりする事から身を守るよりも、発言に関して自由を奪われる事が嫌だ、と思うそうです。
そういえば、昔良くシドニーのDomainでフリースピーチをしている人がいて、そしてそれを熱心に聞いている人がちがいたな・・・そういえば、オージーがたくさん集まると、みんながかぶってしゃべっている事が良く有る・・・思い当たる事がたくさんありました。
そして、そういえば、ビザの申請をする時の宣誓内容にAustralian Valueに敬意を払う事という内容があったなー、と思いこちらの内容も見てみました。
Life in Australia:
http://www.immi.gov.au/living-in-australia/values/book/
*日本語バージョンあり
これは、ビザを申請してオーストラリアに滞在する人がオーストラリアで暮らすために必要な、オーストラリアの概略、歴史、暮らし方など、オーストラリアで共有する価値がまとめられているものです。
この資料の最初には、『オーストラリアの価値には個人の価値の平等及び個人の尊厳と自由の尊重、言論の自由、宗教の自由、政教分離、結社の自由、議会民主主義の支持、法の支配、法の下の平等、男女平等、機会の平等、平和的であることなどがあります。また、公平な態度や相互尊重、寛容、困った人への思いやりや公益の追求を重視する平等主義の精神も含まれます。英語がこの国の国語であり、オーストラリア社会を結束させる重要な一要因となっていることを理解することも重要です。』と書かれています。
前半に並ぶのは『自由』の項目ですね。さすが、オーストラリア。
オーストラリアは移民でも割と自国の習慣や言葉を使いやすい国なので、長くオーストラリアに住んでいても、『日本だったらこうなのに・・・』とか日本を基準にした考え方で見てしまい、オーストラリアのマイナス面が気になってしまう事もあります。でも、これを読んで改めて、『自分は多文化で日本と価値が違う国に住んでいるんだ』と意識し、『日本のいいところを表現すると、確かに彼らもそれを尊重してくれる事が多い。彼らのやり方も尊重すべきだな。』と謙虚になれるいいきっかけでした。
私が好きなオーストラリア人の性格は、「起こった事に対して、日本人よりも前向きに切り替えが早くできる事」。反省は大事だけれど、過去にとどまるよりは早く前に前進できるよう、私もオージー気質を見習って行こうと思います!