SNSの「オーストラリアへ荷物を運んで」は絶対NG!

最近、SNS、特にThreadsで、オーストラリアに行く方、荷物を運んでくれませんか?」「謝礼ありの荷物運びバイト募集」といった投稿をみかけることがあります。

「困っている人を助けたい」「少しでも渡航費の足しにしたい」という善意を利用した、非常に危険な罠が潜んでいます。

なぜ「知らない人の荷物」を運んではいけないのか?

オーストラリアは世界でもトップクラスに税関・検疫が厳しい国です。

あなたが「ただの書類」「日本のお菓子」だと思って預かったものの中に、もし違法なものが入っていたらどうなるでしょうか。

「中身を知らなかった」は通用ません。

オーストラリアの税関を記録したオーストラリアのテレビ番組、Border Securityでは、「妻がパッキングしたんだ」「友達から荷物を預かっただけだから私は知らない」と言い訳をする人もよくいますが、全て却下されています。

荷物の所有者は、それを持っている「あなた」とみなされます。

オーストラリアの国境警備局のウェブサイトにも、"Don't be sorry, just declare it"(ごめんなさいはいらない、申告しなさい)と強い文言が書かれています。

なお、持ち込み禁止物が見つかった場合、最大A$825,000の罰金や禁固刑、ビザキャンセルで入国禁止等の措置がとられます。

SNSで実際にあった募集

SNSなどで実際に見かけたものを紹介します。

最近ですと、「オーストラリアにいる家族がどうしても必要なものがあり、郵送だと間に合わないのでお礼はするので届けて欲しいです」や「日本の指定の店で物を買ってもってきて欲しいです」とか、「外国に物を届ける簡単なアルバイトです」といったような募集をみかけました。

もちろん、本当に必要に迫られて、といったケースもあると思いますが、それが本当に問題のない物かどうかはわかりません。違法薬物が隠されていたり、持ち込み禁止物が潜んでいるかもしれません。

どんなに報酬が良くても、どんなに同情する内容でも、面識のない人の荷物は受け取らないでください。

せっかくのオーストラリア留学。一瞬の油断で人生を棒に振るようなことはしないようにしてください。

坂本 岳志 / Takeshi Sakamoto

オーストラリアのメルボルン在住。豪政府公認PIER教育カウンセラー(QEAC登録番号:H297)。日本の大学を卒業後、日常英語もままならないレベルから、メルボルン大学大学院進学を決意。卒業後は、日本の商社で海外取引に3年携わる。現職に就いたきっかけは、メルボルン大学と商社時代に感じた「危機感」でした。各国の優秀な人材が海外で経験を積み、どんどん活躍していく中、日本の縮小を実感し、何か自分が役に立つことができるのでは、という思いから留学業界へ転職。東京オフィス→パースオフィス→石川県でリモート勤務を経て、2021年2月よりメルボルンに戻り、主にオーストラリア全都市の大学・大学院進学希望者のカウンセリングとサポートを行っています。このカウンセラーに質問する