オーストラリア人が「実は失礼」と感じるマナー8選

「オーストラリア人はイージーゴーイング)」というイメージを持っていませんか?

確かにフレンドリーな人が多い国ですが、マナーやルールがないわけではありません。実は、日本では当たり前の行動や丁寧すぎる対応が、現地では「冷たい」「マナー違反」と受け取られてしまうことがあります。

Insider Guideで紹介されていた、オーストラリア人が「実は失礼」だと感じてしまう意外な生活マナーを8つご紹介します。

1. 丁寧すぎる表現(敬称の付けすぎ)

大学の先生や目上の人に"Professor Smith"と呼ぶのは、日本では丁寧で良いマナーです。しかしオーストラリアでは、相手が"Dave"と名乗った場合は"Dave"とファーストネームで呼ぶのが一般的です。あまりに堅苦しい呼び方を続けると、「距離を置かれている」と感じさせてしまうことがあります。

ただし、敬称にプライドを持つ人もいたり、状況によってはつけるべき時などもあるので、TPOに気を付けてください。

2. 列を乱す・割り込む

オーストラリア人は列に並ぶこと(Queueing)を非常に大切にします

バス停、スーパーのレジ、イベントの屋台など、目に見えない順番が存在します。列の割り込みはもちろん、順番を意識せずにカウンターに押し寄せる行為は嫌がられます。列かわからない時は並んでいるか声をかけましょう(実際のところ、特に若い子たちは列を乱すことは多い気はしますが)。

ちなみに、オーストラリアでは「列」は"queue"という単語をよく使います。

3. パーソナルスペースを侵害する

国土が広く人口密度が低いオーストラリアでは、人との距離感を広めにとる傾向があります。空いている席があるのに見知らぬ人のすぐ隣に座ったり、会話中に近すぎたりすると相手を不快にさせます。

基本的には「手を伸ばした届かない距離(腕一本分)」を保つのが安心だそうです。

4. 自慢話をする(Tall Poppy Syndrome)

オーストラリアには「Tall Poppy Syndrome(出る杭は打たれる)」という文化的な考え方があり、過度な自慢話を好まない人が多いです。

自分の給料や功績をオープンに自慢しすぎると引かれてしまうことがあります。謙虚さや、自分を少しからかうようなユーモア(Self-deprecating humour)が好まれます。

5. "Please"と"Thank you"を言わない

カフェで注文するときや、お釣りを受け取るときに"Please"や"Thanks"を言わないのは、冷たい印象を与えます。現地の人にとっては無意識に使う当たり前の言葉なので、言わないと「挨拶ができない人」と思われてしまいます。

Pleaseを付けるか付けないかで、店員の態度が変わったりすることもありますし、最初の挨拶"How are you?"も重要だと思います。

6. ゴミのポイ捨て・席に放置する

オーストラリアではポイ捨ては法律で禁止されています。フードコートでトレイをそのままにしたり、映画館でポップコーンの箱を置いて帰ったりするのもマナー違反と見なされます。

実際のところ、ポイ捨てされているごみはよくみかけますが、自分が捨てていい理由にはなりません。ゴミ箱も多いので、ゴミ箱に捨てるか持ち帰るかしましょう。

7. お酒の席で「自分の番(Round)」をパスする

友人同士でお酒を飲む際、"Round"(奢り合い)の文化があります。グループの一人が全員分のドリンクを買い、次は別の人が全員分を買うシステムです。

自分の順番のときに奢らなかったり、支払いを避けたりすると信頼を失います。

※ソフトドリンクでも参加可能です

8. 連絡なしで遅刻する

のんびりしたお国柄と思われがちですが、約束の時間には厳しい一面もあります。特に仕事や学校の面談などで10分以上遅れる場合は、必ず事前連絡を入れましょう。

個人的に興味深いのは、記事では「10分以上遅れるときは連絡を」とあり、オーストラリアらいしな、と思いました。日本人的感覚では「約束の時間に送れるなら連絡を」ではないでしょうか。

オーストラリア人は基本的に親切なので、文化の違いによる小さな失敗は大目に見てくれることも多いです。しかし、あらかじめマナーを知っておくことで、現地での人間関係構築がぐっとスムーズになります。

オーストラリアのマナーについて、Insider Guideの"Things Australians Consider Rude That Might Surprise You"から引用しています。

坂本 岳志 / Takeshi Sakamoto

オーストラリアのメルボルン在住。豪政府公認PIER教育カウンセラー(QEAC登録番号:H297)。日本の大学を卒業後、日常英語もままならないレベルから、メルボルン大学大学院進学を決意。卒業後は、日本の商社で海外取引に3年携わる。現職に就いたきっかけは、メルボルン大学と商社時代に感じた「危機感」でした。各国の優秀な人材が海外で経験を積み、どんどん活躍していく中、日本の縮小を実感し、何か自分が役に立つことができるのでは、という思いから留学業界へ転職。東京オフィス→パースオフィス→石川県でリモート勤務を経て、2021年2月よりメルボルンに戻り、主にオーストラリア全都市の大学・大学院進学希望者のカウンセリングとサポートを行っています。このカウンセラーに質問する