突然ですが自分は電車通勤です。 勤務先のシドニー支店の最寄り駅、タウンホール駅でいつもの通り自動改札へチケットを入れ、出て来たチケットを何気に取ろうとしたら、ふと、目に止まった改札機に丸い皿上のいかにも何かの読取用突起物が。。。 Opal Card ?? Trial ??
日本では既に当たり前の電子交通カードシステム。
オーストラリアでは、WA州(パース)のSmart Rider Card、VIC州(メルボルン)のMyki、QLDのゴールドコーストやブリスベンのGO CARD、と各州でそれぞれ電子交通カードシステムがあります。さて、オーストラリアで1番の都会と言われるシドニーなのだから当然あるはず!、、と思いきや、シドニーではまだ電子交通カードシステムはありません。
構想自体はかなり前からあったんですよね。 さかのぼること2000年のシドニーオリンピックの際に「すべての公共交通機関料金を1枚のカードで」(当時の呼び名はT-Card)と言う構想をぶち上げ、それから2007年まで約7年もの間に莫大な公費を無駄にします。なかなか進まないシステム開発にNSW州政府からシステム請負会社(ERG Group社)へ契約を破棄すると言う事態へ。結局、負債は1億ドル以上・・・・・。
そして、これじゃマズイんじゃね? と言う事で、2011年当時の保守連合政権がイギリスはロンドンで運営稼働しているオイスター・カードの開発運営企業からシステムを買います(10億ドルを超す予算らしい)。
そしてNSW州政府の本気具合は今年7月からそのロンドンはオイスターカードの地下鉄システムの責任者だった人(Mr.Howard Collins)へ Sydney Trains の CEO を任せることになります。運用にまだまだ山積みの問題をクリアするために、もうオージー企業や国内の人材にシステム頼んだって駄目なんだから、完成しているものを買ってローカライズして、外から人材つれて来て任せたら良いんちゃう?って感じでしょうか。。。
そんなこんなで動き出した NSW州の電子交通カード Opal Card のトライアル運行は、電車、バスではなく実は「フェリー」から。2012年12月に初トライアルでフェリーはノース地区のニュートラルベイからシティのサーキュラーキーまでで、2013年4月から範囲がちょっと広がってマンリーフェリーでも始まっています。
電車はいつからなんだろうなー、と思ってたらEastern Suburbライン で Bondi Junction駅 ⇔ Edgecliff駅 ⇔ Kings Cross 駅 ⇔ Martin Place駅 ⇔ Townhall 駅のトライヤルのようです。
Opal Cardの導入時期は、フェリーで2013年、電車が2014年、バスが2015年、と少し気の長い話ですが、やっと現実味を帯びて来た電子交通カード。
それにしてもオージーって、やっぱノンビリというか何というか・・計画性があるようで無いような・・・
先だってSydney CBD(シドニー市内)とSouth East Light Rail Project(東南地区への路面電車計画)も発表になり、この構想が実現するとシドニー市内の渋滞緩和に大きな貢献を果たすと言われています。実現すれば着工は2014年、完成が2020年と言う。。。 電子交通カードについても、10年以上、あーだこーだって言っているんですからww にしてもシドニーの交通システム、早く便利になって欲しいです。
そして自分は Eastern Suburb の住人じゃないので Opal Card を買えるかどうか判らんのですが、皆さんへ正確な情報をお伝えしようと言う使命感から Opal Card 注文の問合せ中ですww 買えたら、また購入方法とか使い方をBlogで紹介しますね。
Opal Cardの紹介
オーストラリア7チャンネルでのMr.Howardのインタビュー。