現地で感じるオーストラリアの「フッティー」文化の違い

こんにちは!アデレードオフィスの齋藤です。

今週末のアデレードは気温が22〜23度まで上がる予報が出ていて、街では桜によく似たアーモンドの花が咲き始めました。少しずつ春の訪れを感じる心地よい季節になってきています。

さて、これから留学を考えている皆さんに質問です!
「オーストラリアの人気のスポーツといえば?」と聞かれて、何を思い浮かべますか?
「やっぱりラグビーでしょ!」と思った方……実はそれ、半分正解で半分間違いなんです!

先日も日本からアデレードに到着して間もない学生から「今ってラグビーの季節じゃないんですか?テレビで試合がやってないような?」と質問がありましたが、そう、それは私たちがいるアデレードが「AFL文化圏」のど真ん中に位置しているからなんですね。

今日は、実際に現地で生活してみないと分からない、オーストラリアのちょっと面白い「スポーツ文化の違い」についてです。

オーストラリアを二分する「バーラシ・ライン(Barassi Line)」とは?


オーストラリアのスポーツ文化の中で、フットボール / フッティーという言葉が 指す スポーツを語る上で「バーラシ・ライン(Barassi Line)」があります。

この バーラシ・ライン(Barassi Line)とは「フットボール人気の境界線」を示す文化地理学的な用語です。伝説的なオーストラリアン・フットボール・リーグ(AFL)の選手・監督であったロン・バーラシ(Ron Barassi)氏の名前に由来して名付けられました。


この バーラシ・ライン(Barassi Line)については、スポーツマネージメントで有名なディーキン大学のハンター・フジャック博士執筆の記事から解説も読めます。
What is the Barassi Line?


このラインを境に、人気のスポーツがハッキリと分かれているというんですね。

例えばシドニーでフットボール / フッティーと言えば、それはラグビーです。
ただ、その人気のラグビーも 13人制の National Rugby League (NRL)と呼ばれるスポーツです。
日本人の思い描くラグビーは 15人制で、オーストラリアではユニオンと呼ばれていてユニオンリーグもありますが、同じフットボール指すスポーツでも人気は3番手です。

オーストラリアで人気を二分しているのは、NRLとAFLです。

ラインの北東側である ニューサウスウェールズ州(シドニー)とクイーンズランド州(ブリスベン)は ラグビー(NRL)王国です。
一方、ラインの南西側の メルボルンやアデレード、パースでフットボール / フッティーといえば、 Australian Football League (AFL:通称オージー・ルールズ)のことを指します。

数字で見る!地域ごとにハッキリ分かれるスポーツ人気


■草の根クラブの分布
全国にあるオージー・ルールズ(AFL)クラブの約85%はラインの南西側(メルボルン、アデレード、パース等)に集中しています。
ラグビー(NRL)クラブの約87%はラインの北東側(シドニー、ブリスベン等)に集中しています。

■テレビ視聴率の偏り
AFLエリア(VIC・SA・WA・TASなど)でのテレビスポーツ視聴は 8割以上がAFL。
NRLエリア(NSW・QLD)でのテレビ視聴は9割以上がラグビー(NRL)という結果が出ています。

同じ国でありながら、シドニーやブリスベンへ行くとNRL(13人制ラグビー)が圧倒的主役になり、メルボルンやアデレードではAFL(オージールールズ)が街の熱気を独占しているという、非常にユニークなスポーツ文化の違いがあります。

2027年ラグビーW杯!「日本代表」を応援できるチャンス!?


各州(各都市)で NRL(ラグビー)、AFL(オージールールズ)の人気度の違いはあれ、オーストラリア代表「ワラビーズ」の国際試合となれば話は別で、都市や州の 境界線に関係なく、国中が大盛り上がりになります。

そして、2027年には「ラグビーワールドカップ」がオーストラリアで開催されます。
2027年10月1日から11月13日までの開催で、チケットの販売は1年前の 2026年10月1日 からです。

私のいる アデレードの美しいスタジアム「アデレード・オーバル」も会場の一つとして 6試合(グループ予選)が組まれていて、その中の一つは 日本戦 があります。

ちなみにグループ予選で日本戦が予定されているのは以下の 都市と日時です。
(日本は E組)

第1戦日時:2027年10月3日(日)日本 VS サモア (ニューカッスル)
第2戦日時:2027年10月9日(土)日本 VS フランス(ブリスベン)
第3戦日時:2027年10月15日(金)日本 VS アメリカ(アデレード)

もし留学時期と重なれば、ここアデレード現地で日本代表(ブレイブ・ブロッサムズ)の熱戦を直接応援できる最高のチャンスです!
ラグビーファンの皆さんは、ぜひ今からチェックしておいてくださいね。

文化の背景を知ること


「バーラシ・ライン」というフットボール人気の境界線、スポーツひとつをとっても、都市ごとに熱量や人気のスポーツが大きく異なります。
「オーストラリア=〇〇」と一言で括れない面白さを体感して欲しいですし、そういう目線を持てるのも実際に現地に滞在しているからこそですね。

ぜひ留学中に、その都市ならではのカルチャーや視点をたくさん発見していってください!

齋藤 新 / Arata Saito

オーストラリア、アデレード在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I009)。経済連を退社しニュージーランドへの留学を決意。留学を終え、今後は ワーキングホリデーでオーストラリアへ。現地の旅行会社勤務などを経て、2002年より現職。クイーンズランド州、ニューサウスウェルズ州、南オーストラリア州の主要都市を移り住み、現在に至る。語学留学、TAFE専門、大学・大学院留学への留学相談、アデレードオフィスの留学カウンセラーとして、全力で留学生の進学相談とサポートを行っています。このカウンセラーに質問する