オーストラリアの小学校(Prepについて)

我が家もついにチャイルドケアセンターの通園を終え、今年からPrep(プレップ)がスタート。ということで、本日はPrepについて。

Prep(プレップ)ってなに?

日本ではPrepはあまり馴染みのないとは思いますが、オーストラリアでは小学校1年の前年に受ける教育過程となり、日本で言えば「幼稚園の年長さん」に相当する学年です。

ただ、オーストラリアではより「小学校に向けて」のカリキュラムが組み込まれることになり、義務教育課程ではありませんが多くの子供達が、Prepをスタートさせます。

https://www.aswho.com/system

全体の流れとしては、上記の「オーストラリアの教育制度」のページを見てもらうとわかりやすいと思いますが、キンディ(保育園、幼稚園)→プレップ(準備教育)→プライマリー・スクール(小学校)→ジュニア・セカンダリー→シニア・セカンダリー・スクールと進学します。

ちなみにPrepは、Foundation(ファンデーション)とも呼ばれ、州によっては、Kindergarten、Pre-primary、Reception等呼び方が異なりますが、役割としては同じです。

1日のタイムスケジュールは?

我が家が利用している学校は、Prepが5クラスあり、タイムスケジュールは朝8:45分〜15:00迄。1クラスは大体25人前後です。

時間やること
8:30親御さんが教室の前まで見送り。カバンとお弁当、フルーツをそれぞれの場所へ置く
8:45子供たちは教室へ。親御さんは教室には入れずその場でバイバイ
8:55リテラシーの授業
11:00ブレインブレイクタイム(フルーツ食べる)
11:45算数の授業
13:30ランチタイム(お弁当タイム)
14:00歴史、地理、科学、芸術、ソーシャルスキル等の授業
14:55終業のベル!
15:00親御さんが出迎え

日本と違うのは、送り迎えは必須ということでしょうか。バスとか無いですし、行きも帰り一人では通学させられません(法律で定められています)。ですから、保護者が必ず見送ります。

また、給食の文化が無いため、毎日お弁当を作ることになり、自分もおにぎり作ったり、サンドイッチ作ったり、卵焼き焼いたり、プチトマト切ったりしています。その他、ブレインブレイクタイムとして、フルーツも適当にカットして持たせる必要があります。

なので、朝に目をこすりながら作ったお弁当残されると不愉快です。こういうことは親になるとわかりますね。みんな、お弁当は食べきろう!

また、生徒によって宗教的食事はあるものの、そこは基本的に自己責任で管理。

それでも、アレルギー対策として、持ってきてはいけないものが決められています。ちなみに、うちのクラスはナッツが禁止です。子供たちもアレルギーに対しては正しく理解しているようで、うっかりお弁当にクルミを入れようとしたら「●●●が、ナッツフリーだから駄目だよ-」と娘に怒られました。

また、学校は15:00には終わりますが、厳密にはアフタースクール(有料)と呼ばれる15;00〜18:00迄参加できるクラスがあり、このアフタースクールに申しこんでいる場合は、18:00迄に迎えに行けば問題ありません。

さらに、スクールホリデー中も働くお父さんやお母さんのために、After School Care(1日40ドル程で)が利用できます。

どういうことを勉強するの

Prepのカリキュラムは、下記のサイトが参考になります。

https://www.australiancurriculum.edu.au/parent-information/

授業では英語、算数の基礎を学び、算数で言えば20までの数を使いこなせることを目標とします。0〜20や、20〜0。「基礎中の基礎中の基礎」ですね。

また、フォニックス(英語圏の子どもたちが学校で学ぶ音と綴りの習得法)や、絵本読みも多くあります。

その他、タブレットを使っての授業や、芸術、科学、歴史、地理、科学などなど。基本的に毎日一つは何か作ったものを持ってきます。何を作ったのかはわからないものも含めてですが。だんだん上手にはなってきます。

すごいなと思ったのは、プレゼンテーションの授業でしょうか。とにかく、複数名に対して発表するという機会が頻繁にあります。我が家で言えば先日「抹茶」をテーマにした内容の発表をしました。

いつ、どこで、誰と、何をしたかという内容を自分で決めるですが、「日本で、おじいちゃんおばあちゃんと、お茶園にいって、石臼で葉を挽いて、抹茶になった」という説明をみんなの前で行います。写真は2枚ほどもって、みんなからの質問にも答えます。まさにプレゼンです。

シンプルな内容ですが「海外の人達が人前で話すのが上手なのは、この歳から勉強しているからか、、、」と、まざまざと感じさせられるわけです。

その他、スポーツ大会的催しや、サイエンス的なものなど、中規模?のイベントも多く行われます。もちろん、全校集会では国歌斉唱もあり!

また、Prepに入学できる年齢ですが、オーストラリアの場合、6月30日区切りとなります。つまり、入学する年の6月30日までに5歳になっていればPrep(ファンデーション)に入学することができます。年齢は下記のサイトからもチェックできます。

https://www.qld.gov.au/education/earlychildhood/prep/enrolments

2019年のアカデミックカレンダー


ターム期間週数
Term11月29日〜4月5日10週間
Term24月23日〜6月28日10週間
Term37月15日〜9月20日10週間
Term410月8日〜12月13日10週間

おっと、そこの貴方!よく気が付きましたね。実はこの記事を書いている今日でTerm2は終了。明日からスクールホリデーに入ります!このスクールホリデー期間は小中学生向けのイベントが多く催されるため、家族で休みを取り各イベントに参加する家庭も多いようです。

残念ながら、現在のところオーストラリア留学センターでは、小学校の入学手続き等はお手伝いしていませんが、大学や大学院に通いつつ、お子様を現地のPREPに通わせている方も多くいるので、参考にしてもらえればと思います!

林 真生 / Hayashi Masuyo

オーストラリア、ブリスベン在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I008)。日本では販売業、IT関連業に携わり、海外といえば旅行でヨーロッパやアメリカを訪れる程度。そんな中、友人のススメもあり、2002年ワーキングホリデーでゴールドコーストへ。右も左もわからない中、留学代理店(現職)のWEBサイト制作をする機会に恵まれ、1年間夢中で専門知識を身につける。その後、勤務先のサポートを得て2006年に永住権を取得。2年後、新オフィス開設に伴いメルボルンに転勤、約7年間をメルボルンで過ごす。しかし、QLD州の暖かさが忘れられず(?)、 2015年7月にQLD州に戻り、現在ブリスベンオフィスの留学カウンセラーとして、全力で留学生のサポートを行っています。このカウンセラーに質問する