進学用英語コース メリット・デメリット

オーストラリアの大学・大学院進学で、英語力条件を満たすことに苦労している方も多いかと思います。
進学のための英語力条件を満たす方法は2つあります。

①IELTSやTOEFLで基準を満たす。

IELTSやTOEFLといった試験で必要点数を取り、英語力条件をクリアします。

②提携・付属語学学校の進学用コースへ行く。

各大学、提携している語学学校や付属の語学学校があり、進学用コースも開講されています。

進学用コースは、ブリッジングコース、進学英語コース、ダイレクトエントリ-コース等々、学校によって呼び方が異なりますが、こちらのコースをクリアすることができれば、大学・大学院の英語力基準を満たすことができます(IELTS等は不要)。

進学の英語力基準を満たす方法は、「英語力基準の満たし方」もご参照ください。

「英語力基準の満たし方」でも書きましたが、私は個人的には、進学用の英語コースを経由して進学をしたほうが、結果的に大学・大学院へ入学をした時に勉強が楽になると思います。

・・・と、エージェント側が言っても「学校に長く行かせたいんでしょ!」と思われることもあるので、日本の大学からクイーンズランド工科大学(QUT)に編入をした、Yuiさんのブログをご紹介。

豪州の大学に入学・編入するのは意外と簡単?!【EAPコースとは】

Yuiさんは、QUT付属の進学英語コースを経由して英語力条件を満たしました。

ブログでも「わたしはエージェントでも宣伝部でもなく」とある通り、ご自身の進学英語コースでの経験をありのままに書いており、デメリットもちゃんと教えてくれています。

Yuiさんのブログから拝借して、まずはメリットから。

・IELTSよりも確実に入学語学条件をクリアできる
・大学の準備がしっかりできる(プレゼン、論文の練習など)
・日本人の学生が少ない
・同じ大学に通う友達ができる
大学の準備ができる等はもちろんですが、私は「同じ大学に通う友達ができる」は大きいと思います。

同じ大学を目指して一緒に勉強する仲間がいることで、悩みや想いも話し合うこともできますし、モチベーションもキープしやすいです。

何より、一定期間一緒なクラスでがんばることで結びつきも強くなります。私も語学学校時代に出会った友達は、10年以上経った今でも連絡を取り合っていて、「いつかまたメルボルンで集まろう!」なんて言っています。

大学は、最初は特に友達をつくりづらい環境なので、すでに仲良くなった人がいることで安心感があります。

そして、デメリット。

・学費が高い
・課題などに時間を取られる
・コースに合格できない場合もある
・中国語が上達できてしまう
学校に通う以上、費用はどうしてもかかりますし、大学付属の英語コースは、私立の学校よりも全般的に高くなります。

そして、4番目にある「中国語が上達できてしまう」も、大学付属の特徴かと思います。

中国系の方で進学を目指す人は多く、進学用コースに入ると特に中国系の割合が多くなります。Yuiさんも「クラスは14人中11人が中国人」だったようです。私も語学学校で似たような経験がありま、グループワークなんかで中国語が飛び交いだすと「Speak English!!」と言ったものです。

進学用コースはデメリットもありますが、総合的にみるとお勧めできます。

EAPコースを合格したら大学入学の語学条件がクリアできる!
でも難しいから勉強をしっかりしないといけない…
だけど志が高くて良い友達ができる素晴らしい学習環境!
Yuiさんは、進学英語コースをこのように評しています。

オーストラリアの大学・大学院進学、英語に少々苦労している方は、進学用英語コースもぜひご検討ください!

※Yuiさん、ブログ紹介の許可をいただきありがとうございました。

坂本 岳志 / Takeshi Sakamoto

オーストラリアのメルボルン在住。豪政府公認PIER教育カウンセラー(QEAC登録番号:H297)。日本の大学を卒業後、日常英語もままならないレベルから、メルボルン大学大学院進学を決意。卒業後は、日本の商社で海外取引に3年携わる。現職に就いたきっかけは、メルボルン大学と商社時代に感じた「危機感」でした。各国の優秀な人材が海外で経験を積み、どんどん活躍していく中、日本の縮小を実感し、何か自分が役に立つことができるのでは、という思いから留学業界へ転職。東京オフィス→パースオフィス→石川県でリモート勤務を経て、2021年2月よりメルボルンに戻り、主にオーストラリア全都市の大学・大学院進学希望者のカウンセリングとサポートを行っています。このカウンセラーに質問する