こんにちは!ゴールドコースト支店、Yumiです。
先週土曜日、Concert for the Planetというイベントに参加してきました。
みなさんはEARTH HOUR(アースアワー)というプロジェクトを知っていますか?2007年にWWF Australiaがシドニーで行った地球温暖化防止キャンペーンを始まりとする「3月末の決まった日に現地時間午後8:30から1時間、消灯して地球温暖化防止と環境保全の意志を示そう」というプロジェクトです。今では180以上の国と地域が参加し、シドニーのオペラハウスをはじめ、世界中の有名な建物やモニュメントも消灯します。今年は3月24日、先週の土曜日でした。
Concert for the Planetはそのプロジェクトの一環として、シドニー時間の午後8:30から 世界中で合計300万人のオーケストラが一斉に演奏するコンサートです。ゴールドコーストでもサーファーズパラダイスから徒歩だと30分、731番のバスだと10分のところにあるHome of the Arts (HOTA)の野外ステージで100人規模のオーケストラの演奏がありました。
まず会場で見つけたのはTap Water Station。Tap Waterとは水道水のこと。事前案内に「水筒などを持参し補充が必要な場合は専用の水道水を補充しましょう」とありました。これは、ペットボトルの水ではなく水道水を利用することで、採水地域の環境を守り、ゴミも減らすという取り組みです。
また、会場内にはフード屋台に並んで、様々なワークショップも開かれていました。環境保全に対する主張に耳を傾けるSpeaker CornerやSurf Rider Foundationなど環境保全に対する地域の取り組みの紹介、自分に何ができるかをボードに張り付けシェアするワークショップなどがありました。
私も声をかけられ、Letter Stationというワークショップに参加しました。自分が大切にしたい自然や動物にむけて書いた手紙を木の枝につるし、小さなベルをならして願いをかけるというものです。このワークショップは短冊に願いをかけて笹につるす日本の七夕からアイデアを得たと、主催者のおじさんが教えてくれました。
さて、メインイベントであるコンサート。広い会場は小さな子供からお年寄りまでたくさんの人でいっぱい。思い思いに芝生の上に折り畳み椅子やピクニックシートをひろげてのんびりと楽しんでいる様子がまさにオーストラリアだなぁと感じます。
この日の演目はホルストの組曲「惑星」。地球と冥王星を除く7つの太陽系の惑星をモチーフにした楽曲です(本来は惑星そのものというより、各惑星にまつわる神話がモチーフ)。「火星」はスターウォーズのメインテーマに影響を与えた曲として有名ですし、「木星」は平原綾香の「Jupiter」の原曲なので、一度は聴いたことがあると思います。星空の下でこの壮大なクラッシックを聴けるだけでも贅沢なのに、同時刻に演奏されているNASAオーケストラの映像やNASA提供の惑星そのものや惑星探査の映像がステージ横の大スクリーンに映し出され、改めて生命が存在するこの地球の豊かさを感じると共に、地球環境についてもっとちゃんと考えなければと思わせてくれました。
ゴールドコーストがあるクイーンズランド州はこの時期、シドニーとの時差が1時間。ちょうどコンサートが終わるとEARTH HOURのスタートで会場も消灯。私も家路につき、9:30まで月明かりで過ごしました。
オーストラリアでは環境保全に対する取り組みをとても身近に感じます。みなさんがオーストラリアに入国する際に厳しく食品の持ち込みについてチェックを受けるのも大陸の固有種を守る環境保全の取り組みのひとつです。また、地球温暖化防止やSustainability (存続可能性)については語学学校や大学でもことあるごとにテーマとして議論する機会があります。留学をきっかけに環境についても考えてみませんか。