EFTPOS(エフトポス)って何?

4連休のイースターホリデーとスクールホリデーは終わりましたが、来週再来週と祝日があるので中心部はまだまだイベントなどで賑わっているゴールドコーストです。

さて、今回はオーストラリアのお金に関する情報EFTPOS(エフトポス)編です。

EFTPOS(Electronic Funds Transfer at Point of Sales)とはオーストラリアのキャッシュカードに付いている機能で、日本でいうところのデビットカードです。クレジットカードとは違い、自分の銀行口座からキャッシュカードを使って直接・即座に代金を支払える仕組みです。

ん?デビットカードって?

そう思ったのも無理ありません。欧米では広く普及しているデビットカードシステム。日本にも20年前くらいに導入されたのですが、2017年現在でも普及率はわずか1%程度。便利さよりも確かさを求める日本人の国民性でしょうか?個人消費におけるクレジットカード利用率も15%程度で、先進国ではかなり低い方です。
一方で、オーストラリアではEFTPOSは長期生活する上では欠かせない、便利なシステムです。

 
  •  支払手段として現金の代わりにほとんどのお店で使えます。

基本的には手数料はかかりません。ただし、カフェなどの個人商店ではEFTPOSが利用できる最低金額が決まっていたり、小額の支払いの場合に手数料を取られることがあります。

使い方は簡単。お支払いの際に端末にカードをかざす(Pay Wave機能)、または端末にカードを差し込んで暗証番号(PIN CODE)を押し、Approvedとなれば支払い完了です。


  •  ATMのかわりにスーパーマーケットなどで現金を引き出すことができます。

これは現在の日本のデビットカードにはない機能です。有人レジの場合は、買い物をする際に"$◯◯ cash out, please"と伝えてキャッシュカードを渡すと、買い物代金+現金引き出し額が口座から差し引かれ、現金を受け取ることができます。例えば、$20の買い物をして$100引出した場合、$120が口座から引かれ、$100の現金をその場で受け取るということになります。

無人レジの場合にはお支払いの際にCash Outとかかれたボタンを押して引き出し金額を選ぶと、最後にお買い物の金額と引出額の合計が表示され、お釣り受け取り口から引出金額分の現金が出てきます。

<注意すべきこと>
  • EFTPOSを利用するにはオーストラリア国内での銀行口座の開設が必要です。キャッシュカードにDebitもしくはVISAなどの提供会社の表示がある場合に利用できます。
  • 利用限度額はクレジットカードなどよりもかなり低く設定されています。
  • クレジットカードとは違い、すぐに銀行口座から支払われるので、その時点で口座の残高が不足すると、借入金扱いとなり、金利がチャージされる場合があります。(口座によって支払ができない場合もあります)
  •  ATMとは異なり、スーパーマーケットなどで現金を引き出した場合、口座残高の確認ができません。定期的にインターネットバンキングなどを利用して残高を確認するようにしましょう。
 

今月初めに、2018年4月から日本のデビットカードにも「ATMの代わりにスーパーマーケットなどで現金を引き出すことができる機能」が追加されることが報道されました。果たして今度こそ日本でも普及するのかしら?と思いながら、今日もEFTPOSを使ってお買い物です。

天ヶ瀬 有美 / Yumi Amagase

会計業務などを担当しています。

日本の大学で経済学部を卒業後、金融関係の会社での勤務を経て、2012年にワーキングホリデーで渡豪。「1年しかないなら、やりたいことは全部やる!」を目標に、大自然の中でのローカルの仕事などを経験。翌年、就職活動で英語力を証明するためのIELTSを学びに語学学校へ入学し、卒業時にIELTS6.5を取得。もっと学びたいと、サザンクロス大学会計学修士課程(Master of Professional Accounting)へ進学。2015年11月に同大学を卒業し、現職。

趣味は旅行、散歩、カフェ巡り。これまでに23カ国を訪問。オーストラリアでもたくさんの都市に出かけました。オーストラリアで出会ったコーヒーも大好きです。