タイ人Kちゃんとのお話

留学は色々な人との出会いと別れを経験することができます。

私が留学生としてオーストラリアにやってきたのは、もう10年以上前の話。

日本の大学を卒業して、メルボルン大学大学院進学を目指そうと、まずは英語力アップのため、提携語学学校ホーソン・メルボルンに入学。

最初はわけがわからず日本人を探して右往左往して、でもクラスには日本人が自分ひとり。
課題で何が出ているかもわからず、泣きそうになった留学生活のはじめ。

そんな感じでしたが、語学学校時代に仲良くなったのは、以前「ホームシックのきっかけと恋心」で登場した台湾人のMちゃん、タイ人のちょっと不思議な力を持つKちゃん、同じくタイ人のエリートN、韓国人の秀才R等々、クラスはアジア系国籍の人たちが多く、彼・彼女たちとよく遊んでいました。

留学後も、何人かはメールやスカイプでのやりとりでつながっており、その後、Facebookの登場で、しばらく連絡が途絶えていた友人たちとも再会。

今回は、タイ人Kちゃんとのストーリーをご紹介(若干オカルト要素が入るので嫌いな人はこの先読まないで下さい)。
彼女は、母国ではある分野の重要な研究に携わる女性。

研究者としての顔を持つ一方で、現実で起こることを夢で見たり、ちょっと見えてはいけないものが見えたりと、不思議な力を持つ方でもありました。

メルボルン大学大学院進学のために、IELTS6.5目指して勉強していた当時の自分、不安になっていた自分にKちゃんが「Takeshi, you can do it, I saw it」と不思議な発言で励ましてくれました。「I saw it」ってどういうこと??と思いつつ、IELTSの合計得点ならず、ライティング、リーディング、スピーキング、リスニング、各セクションの得点をピタリと当ててきました。

一度だけ、最初で最後でしたが彼女の能力について話をしてくれました。

現実に起こることを夢で見ることがある、と。

でも自分でコントロールできるものではなく、突然そういった夢が降りてくる。

元々そういった力をもっていたわけではなく、きっかけは弟になるはずだった赤ちゃんの死産がきっかけ。その時に、自分の魂?の中に弟が入ってくる夢を見て、それからこういった力がついてしまったと。当時コミュニケーションは取れるようになっていたとはいえ、お互い不自由な英語での会話なので、この表現が正しいかわかりませんが、Kちゃんは「Soul」という言葉を使っていました。

「何のためにこんな力がついたのかわからないけど、私はこれと一生付き合っていかなきゃいけないの」

「TakeshiはIELTSで得点できるハッピーな夢だったから嬉しかったけど、そうじゃない時もあるから、目覚めた時に疲れてぐったりしてしまうこともあるのよ。Takeshiとは波長が合って、夢を見たのかもしれないね」

ちょっと寂しそうにつぶやいたKちゃんを今でもよく覚えています。

留学後、自分は日本に戻り、そして今はパース。
Kちゃんはタイへ戻り研究を続けています。

彼女の力の話をしたのは、この時1回きりで、その後は以前と変わらない友達付き合いで、今も時々連絡を取っています。あ、ちなみに、Mちゃんと同様、Kちゃんとも恋愛関係になることはなかったのであしからず。

Kちゃんはかなり特殊だと思いますが、留学に来ている人たちは、様々なバックグラウンドを持っています。

国や文化の違いを知ることができるのも留学の醍醐味の1つですが、一人ひとり様々な歴史をたどりオーストラリアで留学をしているので、お互い本音で語り合えるようになるとさらに留学生活に深みが増します。

英語は完璧じゃなくても、留学中、ぜひ一歩踏み込んだ人間関係をつくって下さい!

坂本 岳志 / Takeshi Sakamoto

オーストラリアのメルボルン在住。豪政府公認PIER教育カウンセラー(QEAC登録番号:H297)。日本の大学を卒業後、日常英語もままならないレベルから、メルボルン大学大学院進学を決意。卒業後は、日本の商社で海外取引に3年携わる。現職に就いたきっかけは、メルボルン大学と商社時代に感じた「危機感」でした。各国の優秀な人材が海外で経験を積み、どんどん活躍していく中、日本の縮小を実感し、何か自分が役に立つことができるのでは、という思いから留学業界へ転職。東京オフィス→パースオフィス→石川県でリモート勤務を経て、2021年2月よりメルボルンに戻り、主にオーストラリア全都市の大学・大学院進学希望者のカウンセリングとサポートを行っています。このカウンセラーに質問する