オーストラリアでの留学に必要な生活費ってどのくらいなんでしょう?生活費はそれぞれのライフスタイルや住む都市などによって違うので、一概に「◯◯円くらい」とお伝えするのは難しいです。そこで参考になるのが物価です。今回は、食料品や家賃などをオーストラリアと日本で比較してみました。
*為替レート $1 = 81.56円 (2016年5月2日)
<食品・嗜好品・日用雑貨など>
*オーストラリア…Coles Surfers Paradise店 他調べ(2016年5月)
*日本…全国展開のスーパーマーケット、ドラッグストアなどの情報を基に算出。
嗜好品や日用雑貨はオーストラリアの方がやや割高ですが、野菜などの食料品はオーストラリアの方が安い傾向にあるようです。
<家賃>
*家賃は都市及び都市中心部か郊外かなどの条件により大きく違います。下記の表は主要都市を含んだ相場の幅で計算しています。詳しくは各都市情報をご覧ください。
日本の1Rもしくは1Kの都道府県別家賃平均は1位:東京71,352円、47位:群馬県36,918円(2015年7月時点)となっているので、あまり変わらないのではないでしょうか。日本のように一人暮らしで自由がきくというわけにはいきませんが、シェアハウスでは架電や家具を揃える初期投資が少なく、Wifiなどのインターネット環境や水道光熱費なども家賃に含まれている場合が少なくないことを考えるとオーストラリアの方がお得かもしれません。
オーストラリアの物価がインフレ傾向にあるのは事実です。しかし、昨今の円高も加味すると日本で生活するのとあまり変わらないという結果になりました。実際、ゴールドコーストに住んでいる私がお小遣い帳を付けたところ、特別な支出がない限り生活費の支出は日本にいた頃とあまり変わりませんでした。でも、旅行者や留学生の中には「オーストラリアの物価は高い」と感じる人もいるようです。では、なぜそのように感じるのでしょうか?
1. $1 = 100円で計算してしまう。
暗算の得意な日本人。値段を見た時に頭の中で日本円に換算する人も多いと思います。そのとき$1 = 100円で計算していませんか?確かにこれだと計算しやすいですよね。でも、実際の為替相場は刻々と動いています。ちなみに2016年5月2日時点の為替レートは$1 = 81.56円。
「Lunch Special $9.90」は990円ではなく、807円なのです。
2. スーパーマーケットの野菜や果物、精肉の値段が「kgあたり」で表示されている。
「トマト $5.00/kg」と書かれたら「えっ?トマトって$5もするの?」って思うでしょう。でも、よく見てください。1kgあたり$5.00です。つまり、トマトは中くらいのもので150~200gなので、3個で$2.25~3.00くらいなのです。さらに、上記の$1 = 100円錯覚が加わると…
(誤)「えっ?トマトって500円もするの?」 → (正)トマト3個 = 184~245円
となるわけです。
3. パックに入っている量が日本よりもかなり多い。
例えば、パックで売っている合い挽きミンチ。日本のスーパーマーケットでは100~200g単位で売っていることが多いですが、オーストラリアのスーパーマーケットでは一番小さいサイズで500gです。つまり、100gあたりを比べると大差はないのですが、一度に支払う金額がどうしても大きくなってしまうので、高く感じてしまうのだと思います。
4. 日本では考えられないくらい高い商品がある。
例えば、タバコ。1箱$25、つまり2,000円以上します。これについては先日の国家予算案で2020年まで毎年12.5%ずつ値上げすることが発表されましたね。また、日本ではコンビニでお手軽に買えるようなスナックやペットボトルの水やジュースが1.5~2倍というのも大きいのではないでしょうか。おかげで完食が減るので健康にはいいのですが、今まで気軽に買っていたものが高いというのも物価が高く感じる原因のひとつかもしれません。
前述のように為替レートは常に動いているので、あくまで2016年5月2日時点での比較ということになりますが、留学生活の計画を立てる際の参考にしてみてください。