マラソンイベントから見るオーストラリアのカルチャー

先日、パースの市民マラソン、City to Surfに初参加してまいりました。
4キロウォーク、4キロラン、12キロウォーク、12キロラン、ハーフマラソン、フルマラソンのカテゴリーに分かれてパースシティからシティビーチを目指すマラソンです。

FullSizeRender City to Surfの最初の大会は1975年、参加者は500人でしたが、2013年には西オーストラリア州の他4都市を加え、5万人を超える南半球で2番めに大きなオフィシャルタイムを測るマラソンイベントになっています。

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そして、このイベントは「Fundraising event」、つまり障害者の方々への募金のために開催されるイベントと認識されています。

募金はどのように集めるかというと、サイトからオンライン、マラソン参加者が参加登録料支払い時に募金、など様々な方法があります。

募金や寄付はオーストラリアでは普通のこと。
小学校から募金、あるいは違う形での様々な寄付の形を見聞きします。
例えば、私の友人の子供は自分の髪を伸ばし、その髪を切って、小児がんで髪を失った子供がカツラを作れるように寄付しました。髪を切って寄付した後のその子(女の子です)の頭はもちろん坊主。
でも友達もその事情を知っているため、特にからかわれたり、いじめられたりも全く無かったそうです。

そしてボランティアを自分の日常として行う人のなんて多いこと。
オーストラリアでは自分の時間に余裕ができたら、ボランティアに参加することは、ごく当たり前のことです。

ちょっと変わったボランティアの中には、オーストラリア人が移民の英語教育のために話し相手になる、というものもあります。
移民国家、オーストラリアならではのボランティアですね。

さて、このCity to Surf。
100ドル以上募金した人は抽選でタイのリゾートホテルが当たるチャンスがあったり、週ごとに一番高い金額を募金した人にロットネスト島2泊がプレゼントされたりと募金だけでなく、Fun(楽しい)部分も盛りだくさん。
ゴール地点には、美人のRed Bullガールズも。

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そして、この一大イベント、報道ヘリコプター、テレビ取材ももちろん出ています。

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日本からは川内選手がフルマラソンに参加され、10分後にはすでにぶっちりぎりの独走状態だったそうです。

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ちなみにCity to Surfのサイトには

Enabling people living with disability to pursue a better life
障害と共に生きる人々がよりよい生活を追求することを可能にする

とあります。

走りながら、誰かをヘルプできるなんて素晴らしいこと。

毎年8月最終日曜日に開催されるCity to Surf。
もし8月にパースにいたら、是非参加してくださいね。

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早川 真由 / Mayu Hayakawa

オーストラリア、パース在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I005)。オーストラリアにワーキングホリデーで渡航したのが、私の初めての留学でした。そこで感じたことは「留学は生活」。留学には、短期の観光とは違う「日々の生活」があります。一人で海外生活をすることは、初めての日本での一人暮らしを数倍タフにした感じ。日本を出発する前は分からなかったけれど、最初の一年で最も学んだことは「ライフスキル」だったかもしれません。でも、このライフスキルは人生においてどんなに役立つことでしょう。留学の醍醐味は、勉強だけでなく、自分の人生を強く、豊かにしてくれるところにもあります。

留学はチャレンジを止めたらおしまいです。学校に通って勉強するだけなら誰にでもできます。でも「勉強プラス何ができるだろう」と考え、積極的に行動することで、人と違う経験ができるチャンスがあるのです。いつもフレッシュなチャレンジ精神を持って、考えて行動する留学生活を送れば、きっとFruitfulな結果が待っていることでしょう。このカウンセラーに質問する