朝、オーストラリアドルは1ドル=88~89円付近であったものが、夜には一時1ドル=83円付近と一気に円高へ。
円高と円安、どっちがどっち?と混乱することもあると思うので、まずは円高・円安の考え方を。
例えば、1ドル=90円から85円に動いた場合。
85円で1ドルを買える場合と、90円で1ドルを買える場合を考えてみてください。
90円で買うよりも85円で1ドルを購入できたほうがお得ですよね。
つまり、1ドル90円から85円に動いた場合は、ドルに対して円の価値が高くなるので円高。
その逆の場合は円安となります。
数字が90円から85円と小さくなるのに、「円高」とは違和感があるかと思いますが、1ドルをいくらで買えるか、と考えて頂ければ納得できるかと思います。
留学費用を考える際に、気になることの1つは為替。
円高のほうがこれから留学する人にとっては留学費用を抑えることができます。逆に、これから帰国でオーストラリアドルを日本円に交換する人は、円安のほうが有利となります。
為替によってどのくらい学校費用に差がでるのか、1ドル=95円、90円、85円の3つのパターンで計算をしてみます。学費はパースの人気校、カプラン・インターナショナル・カレッジを例に計算をしています(授業料のみで教材費、入学金は含んでいません)。
4週間 | 24週間 | 48週間 | |
---|---|---|---|
1ドル=95円 | 153,900円 | 877,800円 | 1,755,600円 |
1ドル=90円 | 145,800円 | 831,600円 | 1,663,200円 |
1ドル=85円 | 137,700円 | 785,400円 | 1,570,800円 |
金額が大きくなる程為替のインパクトは大きくなり、48週の学費では為替が5円変わると92,400円の差が出てきます
大学の学費となるとさらに為替の影響が大きくなります。
オーストラリアのトップ8大学であるメルボルン大学、クイーンズランド大学、西オーストラリア大学の、国際関係学部の年間学費概算を、それぞれ1ドル=95円、90円、85円で計算をした表がこちら(大学の学費は受講する科目によって異なりますので、参考値としてご覧下さい)。
メルボルン大学 | クイーンズランド大学 | 西オーストラリア大学 | |
---|---|---|---|
1ドル=95円 | 285万円 | 252万円 | 256万円 |
1ドル=90円 | 270万円 | 238万円 | 243万円 |
1ドル=85円 | 255万円 | 225万円 | 229万円 |
為替が5円違うと年間10万円以上差がでますし、10円違うと年間25万円以上の差が出てきます。
ちなみに、アメリカの有名大学は年間学費が40,000ドルを超えます。
アメリカドルはこれまでの円安誘導で1ドル=124円台まで進んでいたものが世界同時株安で徐々に円高に進み、8月24日、一時1ドル=116円台となりました。
40,000ドルを124円と116円で換算をすると、それぞれ496万円と464万円。
年間30万円以上の差が出ます。
円高に進めば留学する人にとってはありがたいのですが、円安になることももちろんあります。
オーストラリアの有名大学の学費で40,000ドルを超えるコースはあまりないので、ここまでの為替リスクが出ることは少ないのですが、円高になったときにまとめて日本から送金をしておく等で、賢く留学費用を用立てて下さい!