ホームステイ先のお宅拝見


2010年5月8日(土)ホームステイ先のお宅拝見に行ってきました!

いつもはホームステイの手配スタッフがインスペクション(お宅拝見)に行くのですが、今回のホストファミリーは、平日はお仕事だから週末にお願いしたい、というリクエストなので、久しぶりに僕が行ってきました。

オーストラリア留学センターでは、自社でホームステイ先の手配をしています。自社手配と言っても、学校手配と何が違うの?ってよく聞かれます。せっかくなので、ホームステイ先のお宅拝見から、ホームステイ先と契約するまでをご紹介したいと思います。

一口にインスペクションと言っても、定期的な既存のホストファミリー宅のインスペクションと、新しくホームステイやりたい!って家庭の2パターンあるのですが、今回は新しい家庭です。この新しい家庭は、既存のホストファミリーからのご紹介です。その紹介してくれたファミリーも、偶然ながら過去、自分が初めて行って開拓したホームステイ先で生徒からの評判も良い家庭なので、期待を大きくしてお宅拝見へ。

道中、ちょっと道に迷ったので、約束の時間の10分遅れ。
家の概観は、「おぉ!良いじゃん。綺麗!」。。まぁ、待て待て。紹介とは言え、一番大事なのは、ホストの人柄。ここを一番重視しています。家が綺麗でもホストがビジネス感覚なのか?は話をしてみないと判らないからね。

ピンポーン、「Hello!」から自己紹介。お父さん、お母さん、娘さんの3人家族。お父さんは紳士なイギリス人。お母さんはオーストラリアン。娘さんは外出中でした。
一応、道にちょっと迷ったことを説明。車で行くと、一方通行に気が付かず遠回りすることが多々あります。

家の造りは、新しいタイプのタウンハウス。どちらかと言うと、ゴールドコーストや海沿いの地域にあるようなタイプのお宅ですね。
綺麗なお宅なので、新築?と聞いたら、「いや3年目だよ。」と。うーーん。でも、すっごい綺麗だぞ。
生徒用の部屋(2階にある)もバッチリだし、ダイニングから直接いけるガレージを改造したスタディールームは、なかなかグッド。こういう遊び心は真似したいなー。さらにダイニングから庭の方にはサンデッキがあり、「ここでBBQ(バーベキュー)は最高だねー」なんて話から、お庭で立ち話を約30分ほど。

ここでホストファミリーへ日本人生徒さんの特徴や、生徒を受け入れるにあたっての心構え、注意点を教えます。

ホームステイ先へのカウンセリングと言っても良いかも知れないですね。
ただ、オージー家庭で、日本人生徒に対して、わざわざ日本文化で招き入れることはしません。そんなのおかしいですからね。日本の文化で受け入れしたら、ホームステイの意義が無くなっちゃいます。オーストラリアの現地の家庭に、家族と同じように滞在するわけですから、オージー文化はそのままです。ここで言うのは、日本人は、挨拶の「ハグ」や「キス」の文化は無いって事だったり、typical
な日本人の気質をお話したりします。あとは習慣の違いだったり。

習慣と言えば!お風呂にゆっくりつかりたい生徒さんも多いでしょうが、残念だけど、オーストラリアは深刻な水不足。
ホームステイ先での会話も
俺:「日本ではね。バスタブに毎日つかる習慣があるんだけど・・・・」
ホスト:「え?本当に?うちはシャワーだけよ。」
俺:「うん。オーストラリアでは普通だよね。全然問題ない。10分以内だよね?」
ホスト:「そう、水不足だしね」
って会話は普通で、お風呂どころか、シャワーの時間も制限されます。
これ、普通です。バスタブ自体も無い家庭が多いですからね。

また、ここでホストからの要望も聞きます。女性の生徒さんが良いとか、男性の生徒さんが良いとか、タバコは駄目とかですね。

こちらの家庭は、女性限定での受け入れ。ホストにも年頃の娘さんが要るので、現時点では女性のみ。娘さんが家を出たら、男の子でもOKとの事でした。

ホームステイ先によっては、基準はそれぞれですが、他国の文化、その家庭の文化、を守れない人だったり、日本での習慣をそのままオーストラリアで続けたい人は、ホームステイをしない方が良い、と僕は思っています。それでも、ホームステイって一度はしてみるべきだし、沢山学べるところありますので、お薦めはしたいなー。と。

いつもお宅拝見に行くと、「俺がホームステイしたいなー」って思ったりします。英語の勉強になるし、そんな家庭を生徒さんには紹介したいな。と思っています。そのためにも、安心して滞在できるホームステイ先のお宅拝見は欠かせません。

やっぱり、一番はホストの人柄です。どんなに家が綺麗でも、どんなに立地がよくても、人柄が駄目なら、あったりまえですが、ホストとして契約はしません。その場で断るので、インスペクションも早ければ、3分で終了する場合もあります(笑)

こちらの新しい家庭、お父さんはイギリス人らしくとても紳士な方でした。お母さんは典型的な明るいオージーママ。料理がんばるわ〜!(笑)って。娘さんは外出中だったのですが、お母さん曰く、ボーイフレンドが出来て、休日の度に遊びに出かけてしまって。。と。どこの国のお母さんも、子供の成長にはやはり気が気でないものです。

このファミリーは人柄、家の感じなど、生徒の受け入れに充分「合格点」なのですが、実はこれだけでは終わりません。

今度は滞在する生徒が実際にシティまで行くための交通機関を細かく調べます。

家から帰り道に、ホストに聞いた最短の道順で駅やバス停までの距離を実際に見て確かめます。ホストとの会話では駅まで5分だよー、とか言うけど、実際には10分かかったりとか良くある事なので。

今回の家庭は、バス停までは徒歩3分。駅までは約8分くらいかな。。ただ、バス利用だと、ちょっと渋滞に巻き込まれるStreet
だから、たぶんバス利用だと45分以上かかることが予想できる。。だから、駅からの電車通学をお薦めした方が良いナー。とかを、本当に実際に見て歩きます。周りの家やStreet
の感じとか。明らかに治安が悪そうなら、ホストの人柄良くても、、、って事あるので。そして、ホストからも無犯罪証明を取り寄せてもらったりとかで、さらに後日、オフィスから電話でホストの意思や注意点の確認をして、、、、、、などなどの数度の確認作業を行って、やっとホストファミリーもホームステイデビューするわけです。

ホストにしてみれば、手間かかるな〜、、って思っているかも知れないですが、こういった確認作業を行って、皆さんのホームステイ先を手配しているんですね。

なので、生徒さんから、急に明日からホームステイしたい!といわれても、ホテルと違って、空きがあれば良いってわけでも無く、さらに言うなら、自信を持ってホームステイ先のお手配をさせて頂くにも、ある程度の期間を必要とするので、出来る限り余裕を持って早めに申し込みしてもらっていると言う訳です。

普段はプライバシーの問題もあり、写真でご紹介することは無いのですが、今回の家の様子だけでも、以下からご紹介。(残念ながら、ファザー、マザーの写真はありませんが。)
今なら、こちらの家庭、直ぐ入居できますから、ご希望の方はお問い合わせくださいね。
※女性(ホストに年頃の娘さんがいるので)で、ノースモーカーの方、限定です。

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齋藤 新 / Arata Saito

オーストラリア、アデレード在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I009)。1999年、経済連を退社し、ニュージーランドに留学→2000年、ワーキングホリデーでオーストラリアへ。現地の旅行会社勤務などを経て、2002年より現職。クイーンズランド州、ニューサウスウェルズ州、南オーストラリア州の主要都市を移り住み、現在に至る。語学留学、TAFE専門、大学・大学院留学への留学相談、アデレードオフィスでのサポートと様々な形で留学生と接する日々。このカウンセラーに質問する