聞こえて来た英語

Up Escalator in BxW
by Andrew E. Larsen

今回はこの間、耳にした英語表現について書いてみたいと思います。
私が最初にオーストラリアに来たばかりの頃、行く、という意味の英単語では「go」と「come」の2つは混乱しがちでした。
「go=行く」、「come=来る」と覚えていたからでなのですが、

自分が話している相手の場所にいくときは、goではなく、comeを使い、
第3者の所に行くときは、goを使います。
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come: 話し手(自分)または聞き手(相手)へ向けての移動
go: それ以外(つまり第3者)へ向けての移動
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先日あるビルで下りエスカレーターに乗っていたところ、私の前にいた女性が丁度反対側の上りエスカレーターに乗っているお友達を見つけ、すれ違い様にそのお友達へ一言

「 I'll come up!」と声をかけたんですね。

 意訳すると「私がそっちに行くね」という感じです。

この場合、自分は下りエスカレーターで下りている状態から、上りエスカレーターで上の階に向かっているお友達(相手)のいるところまで行くので、comeを使い、そしてupをつける事で「上の階まで」行くよ、ということになります。

たった、4つの中学校レベルの単語の組み合わせですが、中学校、高校ではなかなかこうした表現は学ぶ機会がないですよね。
まさに現地生活でだからこそ知り得られるものだなーと思ったのです。

中学校の英語、単語を甘く見ては行けませんね。
日常の会話は中学校・高校の英単語、文法に溢れています。
出発前の方はまずは中・高校の英単語、文法を一通りおさらいしてきましょう。

すでにオーストラリアに来られてる方は、日頃から少し意識して聞こえてくる英語をチェックして見てくださいね。
電車やバスの中など何気ない時にも、ローカルの人達の会話に耳を傾けると「これは!」という言い回しに気づいたら、ぜひ自分のモノにしましょう。

大越 麻結 / Mayu Okoshi

オーストラリア、シドニー在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 G175)。高校2年の時に、ノースシドニーのカソリック系女子校へ2週間の短期留学。当時、Appleという単語すら聞き取れなかった私を温かく迎えてくれたホストファミリーとの出会いを通じ、またオーストラリアへ来る事を心に決める。その後、アパレル業界勤務、実家家業を経て、2002年ワーキングホリデービザで渡豪。1年の滞在が終わりに近づく頃、何かを得てから帰国したいと考え、専門学校へ進学。Diploma of Public Relationsを修了する。留学業界との出会いはワーホリ時代に遡る。その後、英語学校スタッフとしての勤務、オーストラリア留学センターシドニーオフィスで12年の勤務を経て東京オフィスへ異動。2021年から再びシドニーオフィス勤務。このカウンセラーに質問する