語るものを準備しておこう


留学生たちを見ていると、日本人が一番苦労するのは、英語力そのものではなくて、語るべきことを持っていない事ではないかと思う事があります。特に日本人としての意見を求められたときに、その質問に日本語でも答えを持っていないのです。

政治の問題、社会の問題、未来について、、、、若者たちの消費文化が自分で考える事を拒否してしまったのか、英語というツールを身につけても、表現するものが貧弱で苦労してしまうのです。海外では、どんなときでも意見を求められます。意見が無いという事は、英語が出来ない以上に、相手を失望させる要因になります。ですから、考えられる様々な質問に対して、日本語と英語で答えをいつも考えておく事は、とても有意義なトレーニングになると思います。そして、その答えが説得力があり、かつユニークなものであるときに、会話が弾み、ビジネスが展開していきます。

僕もオーストラリアの大学の教授や語学学校の経営者などとミーティングをするときは、考えられる質問をメモして、事前に自分なりの意見をまとめておきます。語るべきものをしっかりとまとめておく、留学生たちに実践してもらいたいことのひとつです。

衛藤 伸彦 / Nobuhiko Eto

代表取締役。南オーストラリア州アデレード在住。1985年 千葉大学を卒業後、文具メーカーのプラス(株)にて業態開発、商品開発、経営戦略室を担当。1990年 マサチューセッツ州立大学ビジネススクールに留学。1992年(株)ベネッセコーポレーション入社。2004年 語学学校のベルリッツインターナショナルに出向。東南アジアのマネージャーやアジア地区のフランチャイズ管理を担当。2008年より現職に就任。入学手続き無料、オーストラリアの現地6都市での無料サポート、情報量豊富なWEBサイトの構築など、留学を志す全ての人々にとって「留学エージェントとはこうあるべき」という姿を追求する日々。etonobuhiko.comにて個人ブログ更新中