留学生たちを見ていると、日本人が一番苦労するのは、英語力そのものではなくて、語るべきことを持っていない事ではないかと思う事があります。特に日本人としての意見を求められたときに、その質問に日本語でも答えを持っていないのです。
政治の問題、社会の問題、未来について、、、、若者たちの消費文化が自分で考える事を拒否してしまったのか、英語というツールを身につけても、表現するものが貧弱で苦労してしまうのです。海外では、どんなときでも意見を求められます。意見が無いという事は、英語が出来ない以上に、相手を失望させる要因になります。ですから、考えられる様々な質問に対して、日本語と英語で答えをいつも考えておく事は、とても有意義なトレーニングになると思います。そして、その答えが説得力があり、かつユニークなものであるときに、会話が弾み、ビジネスが展開していきます。
僕もオーストラリアの大学の教授や語学学校の経営者などとミーティングをするときは、考えられる質問をメモして、事前に自分なりの意見をまとめておきます。語るべきものをしっかりとまとめておく、留学生たちに実践してもらいたいことのひとつです。