枠にはまらなくてもいい


留学という仕事柄、大学生に接することが多く、いつも学生からパワーを頂きます(^^♪

1年間休学をして、英語力アップのみならず、大学聴講やインターンシップ等、様々なことにチャレンジする方もいます。

最近は高校生が、オーストラリアの大学に進学したい、ということでご連絡頂くことも増えてきました。どんどん、オーストラリアの大学にチャンレジして頂きたいですね!!

さて、大学生や高校生(の保護者)と話をしていて、キーワードで出てくるのは「就職」。

就職大丈夫でしょうか?
留学して就職できるでしょうか?
留学って就職に有利になりますか?
帰国後就職活動はどうやってすればいいですか? 

2011年の大学生の就職率は93.6%と高い水準だったものの、実際はなかなか希望通りのところに行けなかったり、苦労して就職しても3年以内の離職率が4割だったり、となかなか就職事情は複雑なものがあります。離職する理由は、ネガティブな理由、ポジティブな理由、どちらもあるので、一概にまとめることはできませんが。

就職に関しての不安は尽きませんね。。。
実際に就職活動をしている学生さんの話を聞くと、うん、これは大変だ、と思います。

私は、日本の大学を卒業して、オーストラリアの大学院へ行き、日本で就職をしています。今は留学の仕事をしていますが、帰国後は海外取引をする仕事に就いていました。就職エージェントは利用しましたが、それほど就職活動らしい就職活動はしなくても決まったので、就職はなんとかなるんじゃない?という感覚を持っています(こんなこと言うと怒られそうだ)。

ただ、勘違いして頂きたくないのは、努力した上での「なんとかなる」ですから、お間違えなく(^^ゞ
留学に行っても、ぼけーっとしていたのでは何もなりませんので!!

せっかく留学に行く!!と決心して、一歩踏み出してくれた方が、既存の就職活動、という考え方にとらわれてしまうのは、もったいないと思います。

とはいっても、不安なものは不安です。
でも、留学の強みを発揮できれば、それほど心配をしなくてもよいのではないかとも思います。留学の強み、オーストラリアの場合は、もちろん、英語の習得もありますが、 「突き抜ける人材」という本に興味深い記述がありましたので、紹介をします。

波頭亮と茂木健一郎が、対談形式で、日本では「突き抜ける人材が出てこない。まずいぞ!」という内容の本です。

「日本以外のスタンダードを知ることは、世界に通じる『突き抜ける人材』となるうえで、非常に有効なことだと思います。国内の価値体系や日本流の行動様式しか知らないと、自然にそれに染まってしまいます。別の”正しいこと”や違ったやり方を知る機会を積極的に持つことは、自分自身が何を大事と思い、何を大切にしていくのかを知るうえでも、自分流の物事の進め方や行動スタイルを確立するうえでも、非常に大事です。」

突き抜ける、突き抜けないは、個人の選択の自由でいいと思いますが、せっかく留学をしたので、既存の枠にはまらないやり方、考え方、行動の仕方を身につけていければ、 就職に関してそれほど心配をすることもなくなるのではないでしょうか。

私自身、留学という仕事を通して、そういったお手伝いもできればと思っています(^.^)

坂本 岳志 / Takeshi Sakamoto

オーストラリアのメルボルン在住。豪政府公認PIER教育カウンセラー(QEAC登録番号:H297)。日本の大学を卒業後、日常英語もままならないレベルから、メルボルン大学大学院進学を決意。卒業後は、日本の商社で海外取引に3年携わる。現職に就いたきっかけは、メルボルン大学と商社時代に感じた「危機感」でした。各国の優秀な人材が海外で経験を積み、どんどん活躍していく中、日本の縮小を実感し、何か自分が役に立つことができるのでは、という思いから留学業界へ転職。東京オフィス→パースオフィス→石川県でリモート勤務を経て、2021年2月よりメルボルンに戻り、主にオーストラリア全都市の大学・大学院進学希望者のカウンセリングとサポートを行っています。このカウンセラーに質問する