怒りはあるのか


最近の若者たちと話をしていると、特に震災後は、社会貢献や社会起業に興味を持っている若者たちが増えていることを感じます。彼らはとても純粋で、かつ、あまりにいい子たち過ぎるので、本当に大丈夫なのかちょっと心配になります。

なぜなら、僕は社会企業のモチベーションや会社を動かす原動力のひとつは、既存のサービスに対する「健全な怒り」のようなものだと思うからです。社会がうまくいっていないことに対する怒り、既得権益にふんぞり返っているオヤジたちへの怒り、競合がいい加減なサービスをしてお客様が迷惑していることに対する怒り、そのような健全な怒りはお金や夢と同じくらいその企業の人々を動かす原動力になり得ます。

社会に対して愚痴っているのは確かにみっともない。ただ、大きな志を持ちながら健全な怒りを発する事は大切な事だし、かっこいい。若者にはもっともっと怒っていてほしいです。

衛藤 伸彦 / Nobuhiko Eto

代表取締役。南オーストラリア州アデレード在住。1985年 千葉大学を卒業後、文具メーカーのプラス(株)にて業態開発、商品開発、経営戦略室を担当。1990年 マサチューセッツ州立大学ビジネススクールに留学。1992年(株)ベネッセコーポレーション入社。2004年 語学学校のベルリッツインターナショナルに出向。東南アジアのマネージャーやアジア地区のフランチャイズ管理を担当。2008年より現職に就任。入学手続き無料、オーストラリアの現地6都市での無料サポート、情報量豊富なWEBサイトの構築など、留学を志す全ての人々にとって「留学エージェントとはこうあるべき」という姿を追求する日々。etonobuhiko.comにて個人ブログ更新中