パースの大学に行っている娘たちが2週間の予定で帰国しました。夏休みは学生たちにとって、バイトで稼ぐ絶好の機会らしく、長女は病理学の研究室でのアシスタント、次女は遊園地でのチケット売りでがんばって働き、それを東京での買い物にめいっぱい使うようです。娘たちにとって、オーストラリアは一生懸命勉強し人生を楽しむ場所、東京は買い物とおじいちゃんおばあちゃんに甘える場所と、めりはりがついているようです。
オーストラリアで育ってきた娘たちは、彼らなりに将来についていろいろな夢を持っているのですが、日本の学生たちのように、選択肢をいろいろ比較して悩むというようなことはありません。自分の好きな道でただがんばるだけという感じがします。どのような選択肢でも一生懸命やれば、それなりの生活ができる社会というのは、理想的なのかもしれません。
日本では、あの業界は将来はどうで、この会社の社風はどうで、、、たぶん就職に関する情報が多すぎるのかもしれません。その会社を選択をするということのために、大学の大切な時期にあれだけの長時間を費やすのは、どう見てももったいない気がします。その時間をもっと自分の勉強や海外修行に当てられたら、最終的には日本経済にはいいインパクトを与えると思うのです。