昨日は、太陽の前を金星が通過するということは知っていたのですが、日食用のメガネは日本に置いてきちゃったし、どうしようかなと思っていたら、とてもラッキーな出来事がありました。
ランチのために、家に戻ったら同じエレベーターに元気なオージーのおばさんとおじさんたちが、太陽の話をしていました。今日は金星が通るらしいですよねと話しかけたら、品のいいおばさんが、「これから、うちの望遠鏡でそれを見るのよ。あなたもいらっしゃい」と言って、最上階のペントハウスへ。そこにはお友達と思われる7〜8名のオーストラリア人たちが。
自己紹介をして、私が「NOBU」と名前を言うと、「メルボルンの「NOBU」に行った?」などというセレブな会話が。さすがペントハウスに住んでいるお金持ち。ベランダというか屋上というか、そこには大きな望遠鏡があって、おじさんの気合いの入った解説つきで、いかにこのイベントが珍しい事だとか、太陽の活動が本来ならば11年周期だけど、それが崩れているから天候が安定しないなどの話を聞きました。もちろん、太陽の前を横切る金星の影と黒点なども観察できました。 そのあと、書斎にも連れていかれ、パソコンの中の太陽風に関するスライドでまたレクチャー。なんか、天文系の男の人はどの国でも、話しだすと熱くなりますよね。という訳で、不思議な昼食時間を過ごしましたが、オージーはこういうときに本当におおらかです。 ただ、僕が昔、プラネタリウムの館長をしていたなんて、恥ずかしくて絶対に言えませんでした。