地方大学は狙い目かも


ニューサウスウェールズ州というのは、シドニー!というイメージがあるので、洗練されたイメージがあったのですが、今回、そのニューサウスウェールズ州の郊外?というより地方にあるニューイングランド大学に行ってきました。ゴールドコーストから内陸に向かって約500キロ、6時間のドライブです。

この大学のあるアーミデールという街は、標高1,000メートルにあり人口が25,000人の小さな街です。大学は市内からすぐの場所にあるので、大学のスポーツジムなどは市民に開放されていたり、展覧会や音楽や演劇のイベントも市民とともに行われていたりして、大学をうまくいかしたコミュニティー作りがされていました。

今週は紅葉も見頃で、とても美しかったです。このような街もあるということを、日本の人たちはなかなか知りませんが、オーストラリアの大きさをあらためて感じました。

大学は高台にあり、美しいキャンパスで8,000人ほどが学んでいます。そしてその多くが学生寮に住んでいて、シングルルームの部屋も充実しています。こんな集中できる環境であれば、勉強もどんどんはかどるでしょうし、学生寮のイベントなどを通じて留学生たちも交流が盛んなようです。

また、大学もこじんまりとして、教師と学生との距離が近いので、本当にやりたい勉強がしっかりとできていると、お会いした日本人大学院生に話を聞く事ができました。マンモス大学でただ、単位を取るための大学生活よりもずっと人生のためになると思いました。ちなみに現在日本人留学生は数名程、普段はまったく他の日本人に会わないそうですよ。

日本人はどうしてもブランド力のある大学を志望しがちですが、オーストラリアではどの大学に行くか以上に、どの程度の成績を残せたかのほうが重要になり、就職にも有利に働きます。ニューイングランド大学のような、地方大学に行って、オーストラリアの美しい自然とライフスタイルを楽しみながら、集中して一生懸命勉強し、いい成績を取って、その後のキャリアにつなげていくのも戦略的ではないかと思いました。

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衛藤 伸彦 / Nobuhiko Eto

代表取締役。南オーストラリア州アデレード在住。1985年 千葉大学を卒業後、文具メーカーのプラス(株)にて業態開発、商品開発、経営戦略室を担当。1990年 マサチューセッツ州立大学ビジネススクールに留学。1992年(株)ベネッセコーポレーション入社。2004年 語学学校のベルリッツインターナショナルに出向。東南アジアのマネージャーやアジア地区のフランチャイズ管理を担当。2008年より現職に就任。入学手続き無料、オーストラリアの現地6都市での無料サポート、情報量豊富なWEBサイトの構築など、留学を志す全ての人々にとって「留学エージェントとはこうあるべき」という姿を追求する日々。etonobuhiko.comにて個人ブログ更新中