ワーホリ2週間で現地のカフェへ!


7月のオーストラリア出張の時に、ワーキングホリデーで渡航したお客様と話をすることができました。ここではNさんと呼ばせて頂きます。

Nさんとお会いしたのは、ちょうど、オーストラリアへ渡って1ヶ月くらい経った頃です。

1ヶ月くらいでは、まだ日々の生活だったり、バイトどうしよ~ってなったりして、あたふたしているかなぁ~と思っていましたが、別の意味であたふたしていて、びっくりしたので、そのエピソードを紹介します。

Nさんは、カフェで働くことにも興味があり、語学学校のバリスタコースに通っていました。

カフェで働いてみたい!と、バリスタの資格を取る方はと多いのですが、経験や英語力の壁で、現地のカフェで仕事を見つけるのは、特に渡航したばかりの日本人には少しハードルが高くなります。Nさんの場合も、英語力にも不安もあり、コーヒーを入れる仕事した経験もなく、、、といった状態でした。

ところが・・・・

Nさんは素敵な笑顔で「今カフェで働いているんですよ」と。

失礼ながら、びっくりしました。

しかも、渡航して2週間目に働きだしたとかで、さらにびっくり
  Σ(・ω・ノ)ノ 
一体どうやって働き始めたのか聞いてみたところ、これまたすごい。

縁あって、雇ってください、と乗り込んだカフェ。

一先ず「コーヒーを入れてみな」ってことでやってみたものの、経験もないので、当然上手くいきません。オーナーからは「そんなんじゃ使えない、給料払えないから帰っていいよ」とぼろくそに言われ、、、、普通だったら、ここであきらめて終了、ですよね。

だけど、Nさんの場合「給料いらないから働かせて!」と食い下がったそうです( ゚Д゚) ス、スゲー!

オーナーもその申し出にはびっくり。「労働に対して対価を払わないのは、俺が嫌だ」と、しぶるオーナー。なかなかスジの通ったことをおっしゃいます。

だけど、Nさんはあきらめず、オーナーも折れて、給料無しで働くことに。

もちろん、会話は英語なので、こんなにスムーズにはいかず、色々とあったと思いますが。

いざ働き始めたのはいいものの、今度は実際のお客さんにコーヒーを作ったり、オーダーを聞いたりしなければいけません。渡航したばかりのNさんは、「もう、大変なんですよ~」と口では言っていましたが、表情はすごく明るかったです。

そして、私がNさんに会ったのは、タダ働きをして2週間目。
翌日、本雇用になるかならないかのテストをする、というタイミングだったんです!!
 
オーナーや店の他のスタッフからは、「テストはテストだけど、Nさんのことみんな好きだから、パスしてよね!」と嬉しい言葉をかけてくれたそうです。Nさんの人柄が表れています(^.^)

さて、出張後、Nさんからテストの報告を頂きました。

テスト無しで本採用になったそうです!!
おめでとうございます(○´∀`)ノ 

まだまだ慣れず、あたふたすることも多いようですが、オーストラリア生活を思いっきり楽しんでいるようです。

「自分が変われば、回りが変わりますよ!」

「日本にいるときよりも、ずっといい表情になりましたね」と言った時に、Nさんの口から出てきた言葉。

表情も言葉も輝いているNさんでした(*^^)b 

坂本 岳志 / Takeshi Sakamoto

オーストラリアのメルボルン在住。豪政府公認PIER教育カウンセラー(QEAC登録番号:H297)。日本の大学を卒業後、日常英語もままならないレベルから、メルボルン大学大学院進学を決意。卒業後は、日本の商社で海外取引に3年携わる。現職に就いたきっかけは、メルボルン大学と商社時代に感じた「危機感」でした。各国の優秀な人材が海外で経験を積み、どんどん活躍していく中、日本の縮小を実感し、何か自分が役に立つことができるのでは、という思いから留学業界へ転職。東京オフィス→パースオフィス→石川県でリモート勤務を経て、2021年2月よりメルボルンに戻り、主にオーストラリア全都市の大学・大学院進学希望者のカウンセリングとサポートを行っています。このカウンセラーに質問する