メルボルンでついに開始ーmyki不要の「タッチ決済(Tap and Go)」

メルボルンやビクトリア州での移動といえば、これまではICカード「myki(マイキ)」が必須でした。
「チャージしなきゃ!」「あ、カード忘れた!」と焦った経験がある方も多いのではないでしょうか?実は私もうっかり持たずに外出してしまい、泣く泣く新しいカードを買い直す……なんて苦い経験を何度もしています。

そんな「mykiの悩み」もついに終わります。2026年3月16日(月)、ビクトリア州の公共交通機関で、クレジットカードやスマホによる「タッチ決済(Tap and Go)」の公開試験運用がようやくスタートしました。

実は、このシステムの導入はタスマニア州(TAS)や北部準州(NT)を除けば、オーストラリアの主要都市ではすでに始まっています。

この新しい支払いシステムの詳細と、私たちの生活がどう変わるのかをご紹介します。

「Tap and Go」で何が変わる?

これまでは、専用のmykiカードを購入し、事前にお金をチャージ(トップアップ)しておく必要がありました。しかし、今後は下記も利用できるようになります。

・クレジットカード / デビットカード(VisaもしくはMastercardのタッチ決済対応カード)
・スマートフォンやスマートウォッチ(Apple Pay, Google Pay, Samsung Payなど)

普段買い物で使っているカードやスマホを、改札の読み取り機に「ピッ」とかざすだけで電車やバスに乗れるようになります。

ここが便利!3つのメリット

① チャージの手間がゼロに
「駅に着いたけど残高が足りない!」「チャージ機が近所に見つからない……」というストレスから解放されます。

② 旅行者やたまに乗る人に優しい
メルボルンを訪れる観光客や、普段は車移動だけどたまに電車に乗るという人も、わざわざ6ドル払ってmykiカードを買う必要がなくなります。

③ 支払いがスマートに
財布からカードを取り出さなくても、手元のスマートウォッチやスマホだけで完結。スムーズに改札を通過できます。

いつから、どこで使えるの?

2026年3月16日から一部の鉄道路線(Craigieburn, Upfield, Ballarat, Seymour)で試験導入が始まったこのシステムは、今後トラムやバス、メトロ全域へと順次拡大される計画です。

注意点は?

・「大人運賃(Full fare)」のみが対象
myki Pass(定期券)を利用したい方や、学生割引・シニア割引(Concession)などを利用する場合は、引き続きmykiカードが必要になります。

・乗る時と降りる時は「同じデバイス」で
「乗る時はスマホ、降りる時はカード」といった使い分けはできません。 必ず同じものでセットでタップします。また、お友達や家族と移動する際も、人数分のデバイスやカードが必要になります。

・「エクスプレス交通カード」の設定がおすすめ
iPhoneやAndroidスマホをお使いの方は、事前に「エクスプレス交通カード(Express Transit)」の設定を済ませておくのが便利です。

通常、スマホでの支払いは顔認証(Face ID)や指紋認証が必要ですが、この設定をオンにしておけば、スマホのロックを解除することなく、画面が暗いままかざすだけで改札を通過できます。改札で立ち止まるストレスがなくなり、従来のmykiカードと同じ感覚でスムーズに移動できます。

試験運用が無事に終われば、いよいよ全線でタッチ決済が使えるようになります。新しい駅も次々と増え、どんどん進化を続けるメルボルンの交通網。

車を持たなくてもストレスなく移動できて、心地よく暮らせる……そんなこの街の魅力を、改めて実感しています。皆さんもぜひ、新しくなった「Tap and Go」を試してみてくださいね。

大橋 麻衣子 / Maiko Ohashi

オーストラリア、メルボルン在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I138)。初めての留学は、シドニーでの短期留学。その後、パースでのワーキングホリデー生活を経て、2006年 ゴールドコーストで、調理師とホスピタリティーの専門学校に進学。レストランで調理師として3年働いた後、キャリア転換でメルボルンへ。日本での事務と接客経験、そしてオーストラリアでの留学経験を活かすため、現職に就く。シドニー、パース、ゴールドコースト、メルボルンと、ほとんどの主要都市で暮らした経験から、都市によって色の違うオーストラリアの良い点・悪い点も含めた留学カウンセリングを行う日々。このカウンセラーに質問する