メトロトンネルって何?
メルボルン中心部に約9キロの新しい地下鉄トンネルが誕生します!既存の路線とつながることで、混雑も減り、郊外から市内へのアクセスもグッと便利になります。移動時間も短くなり、将来的な人口増加にも対応できる、頼もしい交通網です。
地下トンネルと新駅5駅を建設し、これまでフリンダース駅で乗り換えが必要だったCranbourne(クランボーン)/Pakenham(パーケナム)線とSunbury(サンバリー)線はトンネル内でつながり、乗り換えなしで一直線に移動できるようになります。
※https://bigbuild.vic.gov.au/projects/metro-tunnel/about/benefitsより参照新設の駅は下記の5つです。
・North Melbourne (Arden)
・Parkville
・State Library
・Town Hall
・Anzac
詳しくはこちらから
「サマースタート」中の週末は交通費無料!
メトロトンネルは2025年12月初旬に「サマースタート」として開通し、5つの新しい駅すべてに停車します。開通日から翌年2月1日までの毎週末、ビクトリア州全域の公共交通機関を無料で利用でき、駅も自由に見学できます。対象はすべてのトラム・バス・電車・V/Lineで、土曜の始発から日曜の最終便まで、すべての乗客が無料で利用できます。これはメトロトンネルの開通を祝うとともに、建設期間中に協力してくれたビクトリア州民への感謝を示す取り組みです。
無料期間の利用方法
「サマースタート」期間中(12月初旬〜2月1日までの毎週末)は改札が開放され、Mykiカードは不要です。乗車・降車時のタッチも必要なく、誤ってタッチしても料金は請求されません。一部のV/Lineでは座席予約が必要な場合がありますが、これも無料です。現在MykiカードのPass購入を検討中の方は、使用回数を考えて、この期間だけMyki money課金に切り替えるのもおすすめです。
2月1日から始まる「ビッグスイッチ」
2026年2月1日から1,000本の新サービスと新しいダイヤがスタートします。この日から新しい時刻表が導入され、クランボーン線・パーケナム線・サンバリー線の全列車がメトロトンネルを通って運行され、Frankston(フランクストン)線の列車はシティーループに戻ります。今回の開通で、トラムでしか通えなかった場所にも新しい駅ができ、電車でのアクセスが可能になる点も大きな魅力です。
例えば、新設のParkville(パークビル)駅はロイヤル・メルボルン病院、ロイヤル・ウィメンズ病院、ピーター・マッカラム癌センターなどの病院のすぐそばに位置し、患者さん、来訪者、病院職員にとって非常に便利になります。
大学では、これまでメルボルン大学へのアクセスはトラムのみでしたが、今後は駅から徒歩ですぐアクセス可能になります。
パークビル駅のグラタン・ストリート側のメイン入口からは、South Lawn(サウスローン)、Baillieu Library(バイリュー図書館)、Medical Building(医学部棟)、Melbourne Business School(メルボルン・ビジネススクール)、Law Building(法学部棟)まで徒歩5分です。グラタン・ストリートとロイヤル・パレードの角にある入口からは、キャンパス西側(Medical BuildingやKenneth Myer Buildingなど)へアクセスできます。個人的には、市内からトラムで約6-10分のAnzac(アンザック)駅の利用が今後どうなるかも楽しみです。
フリンダース駅からセント・キルダ方面に続く長いSt Kilda Roadは、これまでトラムやバスしか利用できず、ピーク時は道路が渋滞したりトラムも混み合ったりしていました。アンザック駅ができれば、トラムと電車の乗り換えがもっとスムーズになり、移動が楽になりそうだなと感じています。
さらに、今回の新しい駅はすべてバリアフリー対応で、車いす利用者や移動が困難な方も快適に利用できる設計です。車いすの乗客は先頭車両から乗車可能で、必要に応じてスタッフのサポートも受けられます。標準の多目的トイレより大きい「Changing Places」もあり、障がいのある方や介助者のニーズにも対応しています。
新しい駅と地下鉄を利用するのが楽しみです!