海をキレイにしたいから始まったSeabin

最近はCOP26の影響もあり、環境系の話題が増えていますよね。

以前、イースターに行ったマリタイムミュージアムのシドニーハーバープロジェクトで紹介されていた、海のゴミを回収する装装置”Seabin”が気になっていたので、この機会に調べてみました。

Seabinとは?

西オーストラリア州のサーファー二人が海をクリーンにするため開発した、海洋プラスチックごみ回収装置です。上部が上下することから水と一緒にゴミが吸い寄せられ、それをキャッチしていくのですが、2mmの大きさのプラスチックごみから回収ができます。また、オイルや洗剤などの表層の汚れも取ることができます。

海のゴミ箱を目指したSeabinは多くのデザインやインパクト賞なども取っており、オーストラリアはもちろんヨーロッパでも広がり、現在は世界中53カ国・エリアで860台が利用されています。日本でも使われており、江ノ島や東京、浜名湖、熊本などで使われています。もちろん、シドニーハーバーにも浮かんで、毎日ゴミの収集に大活躍をしています。
出典:Seabin projectより

Seabinは、将来的にSeabinのいらない世界を目指して様々なプロジェクトを行っており、現在は、シドニーから100都市の海をきれいにするため「100 Smarter Cities For Cleaner Oceans」キャンペーンを行っています。

最初は海をクリーンにするのものだったのですが、今では取れたゴミを分析し、どんなものが何故海に流れたのかなどのレポートを提供するなど、活動が広がっています。

インスタでも様々な活動がを見ることができますよ。
出典:@seabin_project


海に漂うもの

場所によって取れるもの、汚れ度などが異なりますが、シドニーハーバーの昨年のリサーチを見てみると、マイクロプラスティック28%、元は何わからないソフトプラスティック22%、フォーム13.8%で半分以上です。もう古いものなのかもしれません。

Seabinプロジェクトの分析を見ると、ゴミが増える日は風や大雨などの天気に問題がある日が多いようで、気象も大きな影響を受けていることがわかります。シドニーハーバーでは近隣サバーブのパーキングチケットも多く見つかるようですよ。

うっかり水にゴミが落ちてしまうこともあるのかもしれませんが、ゴミ箱のゴミが風や大雨で流れることを考えて、ゴミは出来る限り飛ばないところ、溢れたゴミ箱に捨てないなどの気遣いも必要そうですね。

また、Seabinは海の表層に浮かんでいるオイルなどもキャッチされるので、海が汚れているところに浮かぶSeabinでは、取れたゴミにもオイルがついたような色になっています。もちろん、みんながゴミをしっかり捨てることによって、海に流れるゴミを減らす努力も必要ですが、毎日Seainにも頑張ってもらって、世界で早くきれいな海が戻ってくると良いですね。

次に日本に帰国したときには、江ノ島のSeabinを見に行きたいと思います!

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Seabin創設者の二人はサファーであり、ボート大工でもあり、工業デザイナーでもあったことから、Seabinのデザインや制作ができたという点でも興味深いです。

動画では、彼らの起業した時の思いと、実際の海で動くSeabin、最初のSeabin作る過程なども紹介されています。

鐵見 尚美 / Naomi Tetsumi

オーストラリア、シドニー在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 G176)。20代半ば、ワーキングホリデーでオーストラリアに。アデレード、パース、シドニーなどに滞在しながらラウンドする。しかし、思うほど英語力がつかなかったことから、その後ゴールドコーストで語学学校に通い直し、ようやく英語を話せる楽しさを知る。帰国後、海外で得られる経験をより多くの人に、と留学会社に就職。2007年、当時の勤務先のシドニーオフィス立ち上げのためビジネスビザで渡航し、2010年永住権取得。現在はオーストラリア留学センターのシドニーオフィスの留学カウンセラーとして、カウンセリングや現地サポートを行う。このカウンセラーに質問する