就職までに身につけたい!“成果を出せるスキル”の準備

日本は新型コロナウイルスに加え、長い梅雨が終わったと思ったら、外に出られないくらいの猛暑、そしてゲリラ豪雨や台風襲来で、次から次へと困難がやってきますね。
4月以降オンライン授業やオンライン会議などが広がっていますが、企業でも新入社員がオンライン研修となっているところも多く、「入社したのにまだ同期にも会ったことないし、仕事の仕方もわからない、、、大学卒業して間もない状況でちゃんとやっていけるのかな・・・」と不安になる方もいらっしゃるのではと感じました。

皮肉にも新型コロナウイルスの影響で推進されているリモート勤務ですが、新入社員でリモートからの社会人生活スタートはこれまで以上に不安が大きいもの。
これから就活をされる皆さんには、入社してから少しでも自信と余裕をもってスタートできるように、元人事目線で「成果を出せるスキルの準備」について紹介したいと思います。

例えばですが、ビジネスにおいては下記のようなものがあるかなと思います。

①マーケティング力
マーケティングの定義・領域は広いですが、ざっくりいうと「商品・サービスをお客さんが買いたくなる仕組みづくり」です。
お客さんに選んでもらうために、データ分析、3C分析(Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社))などを通じて、お客さんの課題やニーズを捉えます。そのためにはお客さんとのやり取りからニーズをくみ取るコミュニケーション力や、分析力を高めておくことが大切です。

②資料作成力
文系の方は特に経験が少なくなりますが、企業に入るとグラフやデータを使ったり、パワーポイントを使うことも多くなります。例えばパワーポイントでスライドを作る際、どのような構成で作成するか、レイアウトは?グラフなら、こういう時には何グラフを使ったらいいのか(棒グラフ?折れ線グラフ?レーダーチャート?)、データはどのように整理すれば見やすいか、チャートの使い方、メッセージの作り方など、ある程度基本の形と流れがあります。
日本の大学生でこれをしっかりできる状態で企業に入社する人はどのくらいいるのでしょう・・・正直ほとんどいないと思います。かくいう私も、前職入社当初、まったくわからない状態だったので、手探り状態で苦労しました。資料作成が難なくできる状態になって入社すると、社会人生活のスタートが切りやすいと思います。

②プレゼンテーション力
せっかく素晴らしい資料を作っていても、相手にそれがしっかり訴求できなければ意味がありません。また、ただ話しているだけでは、どこが重要なのか、何を伝えたいのかはっきりしないということもあると思います。
日本の教育においては、まだまだ受け身での授業なども多く、小さいころから人前で順序だてて話したり、自分の意見を発表したり、話し方に抑揚をつけたり、相手を惹きつけるようなプレゼンをできる人はまだまだ少ないと思います。
プレゼンを得意にしておくことは、大きなアドバンテージになります。

以上をまとめると、「効率的に調査・分析できる力」、それを「資料に的確に落とし込める力」、そしてそれを「プレゼンでしっかり相手の求めるものに沿ってアウトプット&訴求できる力」、を就職前に身につけておくことで、たとえどんな業界で入社後にリモート勤務になっても、しっかりと仕事をしていけるのではないか、と思います。

泉 紗矢香 / Sayaka Izumi

豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 M144)。ゴールドコースト在住。大学在学中に留学を経験し、新卒で楽天株式会社に入社。ヨーロッパ、アメリカ、アジア、オーストラリアを飛び回る。仕事を通して自身の留学が人生や将来の仕事を考える大きなきっかけになったことを再認識し、「より多くの人が、留学を通して英語力を磨き、視野を広げ、豊かな人生を送れるようサポートしたい」という思いから、留学業界へ転職。