さあ今週はTAFE1学期最終週!課題が全部パスしますように‥!!
さて先日、陶芸の授業中の出来事。今お椀と皿を制作しているのですが、私のお椀に亀裂が入り、修復しようとしていたら‥
”Oh my goooooooood‼‼‼”
完全にパッカーンと見事に割れ、ショックで叫ぶ私。w隣にいた友人を驚かせてしまいました。
そして私の器を見て、間髪入れずに友人がかけてくれた言葉は‥
「メイ!大丈夫‼これは、Wabi Sabi!割れても美しい!!!」
まさか友人(オージー)の口から”侘び寂び(わびさび)”という言葉が出てくるとは思わず、びっくりしたのと共に、こんなに美しくて機転の利いたフォローは他にあるかい!と感動してしまいました。(その後、「これは‥見ないことにして、もう一個作ろ」と現実的なアドバイスもありがとうw)
このやり取りを聞いていた他の友人が「Wabi Sabiって何?」と聞いてきました。
そして改めて考えてみる。「侘び寂び」とは…
「う〜ん、侘び寂び‥なんだろう。古かったり、壊れてもそれがまた美しいというか‥ほら、アンティークがかっこいいみたいな‥(しどろもどろ)」
日本の素晴らしい概念なのに、ちゃんと説明できない自分が恥ずかしく、今までなんとなくニュアンスで捉えていたなぁと気付きました。(ごめん友よ)
オーストラリアに来て、日本に興味がある人が多いなと肌で感じます。
日本の独特の文化、アート、食、技術、TOKYO、田舎、アニメ‥興味は多岐に及びます。
授業でも日本人アーティストの名前はちょくちょく出てきます。クラスメイトには草間彌生の大ファンが多いし、葛飾北斎は版画界のヒーローです。
友達と話していると、私なんかよりうんと日本のアニメやテラスハウスに詳しい人い〜っぱいいます。(山ちゃん大人気w)
”MOTTAINAIってコンセプト、かっこいい!”
”白川郷の合掌造り前行ったよ!え、行ったことないの?行ったほうが良いよ、超オススメだから!”と、オージーに日本をおすすめされる始末‥
”日本は新しい元号になったんでしょ?”
”そうだよ、天皇が変わると元号が変わるんだけど、すんごい長い歴史があるんだよ”
”へぇ〜、すごいね!いつからその歴史が始まってるの?”
”えぇっとねぇ‥むぐぐ‥それは、すごく昔で‥(雑)”
ん〜。母国のことなのに、ちゃんと説明できないこと多いなぁ!!!(恥)
そんなタイミングで近所のお気に入りの本屋さんでふらふらと物色していた時に見つけた本。日本人の生き方や文化を紹介するものでした。
たまたま見つけた2冊の本には日本の独特の概念についての説明があり、両方で
「侘び寂び」
「生き甲斐」
が紹介されていました。HOW TO LIVE JAPANESE(日本人の生き方)という本の内容を要約すると‥
侘び寂び
■The beauty of imperfection and impermanence不完全で、終わりがあるからこその美しさ
豊臣秀吉が統治していた安土桃山時代の侍がいた時代のこと、秀吉は自身の相談役でお茶の先生であった千利休とお茶会を行っていました。ただ2人の大事にしているものは全く違かったのです。
近代的で華やかなものが好きな秀吉に対して、利休は正反対の「侘び寂び」を大事にしていました。
「詫び」とは静寂や簡素なものを美しいとすること、「寂び」とは自身の内面の穏やかさや平穏のことを表します。
お茶に対しての意見の違いや政治的背景のため、利休が秀吉に自害させられてからも、侘び寂びを大事にする心は日本人や日本文化の中に今もなお残っています。
生き甲斐
■Purpose目的
英語には「生き甲斐」に近しい言葉がなく、一番近いものでフランス語の”raison d’etre”になる。(驚)
日本人は個よりも、共同意識がとても強く、所属するグループ(家族、学校や職場の仲間、チームなど)によって自身を認識する気持ちが強い。今では西洋スタイルの自由主義の風潮が強まっているが、なお人生の喜びや目的、価値をコミュニティに反映させる価値観は消えていない。
一緒に掲載されていた図が目からウロコだったので紹介しますね。
生き甲斐とは‥
・自分が大好きなこと
・得意なこと
・社会に必要とされていること
・お金を得られることができること
のど真ん中のもの。
まさに自分の「好き」で生活しているパターン!か、かっこいい〜〜〜!
日本を離れたからこそ感じる、日本特有の考え方や文化の美しさ。少なくとも自分なりの理解を持って、ちゃんと英語で友達に伝えてあげたいなと思いました。
こういった本は日本文化を理解するのにも、英語でどう説明したらいいかの参考にもなります。本屋さんでも多くみかけるので是非手にとって読んでみてくださいね。
※もう一冊の本はJaponismeでした。
そして、今日このブログを読んでくれた人は、ちょっとだけ自分の生き甲斐はなんだろう?と考えてみてください。
生き甲斐は多分もう半分くらい見つかってますよ。みなさん好きと思えることがきっと何かしらあるはずです。その好きのセンスや知識を高めて磨くことを怠らなければきっと生き甲斐になるはずです。
私も自分の「好き」をオーストラリアでしっかり磨いていきたいなと思います!