留学後のお仕事選びについて

明けましておめでとうございます。今年もどうぞ宜しくお願い致します!

さて、皆さんは新年の目標を立てましたか??
オーストラリアでも新年の目標を立てる方がたくさんいて、王道は「ダイエット」「運動」「貯金」、そして転職に向けて「勉強をスタート」という方がたくさんいます(どこの国でも似たような感じなのですね)。

オーストラリアでは今週から仕事始まりの方も多く、モーニングショーでは、毎年恒例の人気職種のランキングが発表されていました!
人材紹介会社の方のお話によると人気の職種は下記の5つ。

Channel 9 homepageより

1. Cloud technology
2. Engineering 
3. Project change management
4. Digital/e-commerce
5. Corporate governance

全体通して、ITやクラウドのセキュリティが重要視されていくということでした。出揃ったトップ5のお仕事も確かに時代を反映されていますね。

日本の今年の人気職種も気になったので調べてみましたが、検索するとトップに出てくるのは「新卒向け人気企業ランキング」。転職サイトを見るとようやく人気職種のランキングがでてきました。日本とオーストラリア、就職活動の考え方がやっぱり違いますね。。。

実は、留学をしている方からよくあるご相談は、帰国後の就職に関すること。やはり人生の半分を占めますので、留学中はこれからどうしようかとじっくり考える期間でも有ると思います。


就職についてご相談を頂いた時、いつも私がお客様にお話していることがあります。

オーストラリアに住んでいると、ノンネイティブは英語に関してはどうしてもオージーには勝てません。ですから、日本人同士でお仕事探しについて話をすると、「日本人がローカル企業で仕事を探すのは非常に大変だ」と考えがちです。しかし、ある日、私がオージーの友人から言われた言葉があります。

「Naomiは日本人相手の仕事をしているから、まず自分たちに比べたら圧倒的に奪われる可能性が低い仕事だよね。しかも日本人でも英語が出来ない人には取られない。更に、業界のキャリアが長いから同レベルのスキルがある人は少ない。羨ましい。」

目からうろこでした。つまり「英語+日本語、更に業界スキル」で、競争相手が圧倒的に減るということなのです。

オージーはもちろん英語ネイティブという強みは有りますが、先程御案内したような人気のお仕事スキルがあっても、世界言語である英語のみ、さらにITのベーシックなスキルだけではすぐにインド、中国にまるごと持っていかれることも多いそうです。+αスキルがないと同じ仕事を続けていくのは厳しいということでした。

逆に、いわゆるブルーワーカーの人々もスキルだけでは、機械や賃金の安い東南アジアなどに仕事を持って行かれてしまいますが、英語+熟練したスキル+最新スキルを身に着けた人は引く手あまただそうです。(ブルーワーカー系は逆に英語の出来ない方も多いそうなので、英語ができるのはプラスのようですね。)

先程調べてみた日本の人気業界を見たところでも、人気なのは「電気機械」「クリエイティブ」ということでしたが、電気機械といっても、ITよりで人の代わりに機械を使って、人がやらなくてはならない部分を再調整できるスキルが求められていたり、クリエイティブもロボットや機械では代われない創造的な部分ができる人材を求められていることを考えると、海外でも日本でも、「出来る限り他の人と被らない、オリジナルのスキルを持っている人」が強いということになりそうです。

皆さんとお話をしていると、留学をされている方は「大企業希望」の方は少ないですが、大学生の方ですとまだまだ根強いのも事実。企業30年説もありますし、今時はサイクルも早く何もしなければあっという間に流行りも衰退する世の中ですので、留学中にじっくりと自分の方向性を考えて、武器となるスキルをしっかり勉強して身につけ、是非満足いくキャリア形成をして下さいね。

★お知らせ★
キャリアについての考え方、また留学中にどんなことをしたら良いか?など、お仕事について興味が出てきたという方は、是非、弊社代表衛藤のキャリアセミナーにご参加下さい!興味深い話が聞けると思います。
直近はシドニーで1月19日(木)午後4時〜5時に開催予定。参加をしてみたい方はsyd@gcsgp.com までご連絡下さいね。(詳しくは、https://www.facebook.com/aus.ryugaku/ を御覧下さい。)


オリジナル動画はこちら Channel 9(Australia)より


鐵見 尚美 / Naomi Tetsumi

オーストラリア、シドニー在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 G176)。20代半ば、ワーキングホリデーでオーストラリアに。アデレード、パース、シドニーなどに滞在しながらラウンドする。しかし、思うほど英語力がつかなかったことから、その後ゴールドコーストで語学学校に通い直し、ようやく英語を話せる楽しさを知る。帰国後、海外で得られる経験をより多くの人に、と留学会社に就職。2007年、当時の勤務先のシドニーオフィス立ち上げのためビジネスビザで渡航し、2010年永住権取得。現在はオーストラリア留学センターのシドニーオフィスの留学カウンセラーとして、カウンセリングや現地サポートを行う。このカウンセラーに質問する