時代遅れのマーケティング


私の住んでいる街の議会選挙も今週末に近づき、JRの駅でも多くの候補者の方たちがビラ配りや挨拶をしています。しかし、通行する人々はほとんどビラも手に取らないし、候補者の名前も残念ながら誰一人覚えていません。それなのに、朝早くから夜遅くまで駅で頭を下げている候補者を見ていると、マーケティング的に間違っているとしか思えないのです。哀れみで投票をしてくれる人もいないでしょうし、この時間をもっと別の時間に使ったらと思います。

前回の投票結果を見ると、私の街では2,000人の得票で当選しています。2,000人をどのように獲得するか。娘のFacebookの友人の数は数百人ですし、そんな人はざらだと思うのです。となると、もし100人の友人がそれぞれ20人の友人に投票をお願いしたら、それで当選です。たぶん、現時点でも当選は確実だと手応えを感じている候補者もいるでしょうし、そんな人は駅前で自分の名前を叫ぶ必要もないのでしょう。

昔の人がこうやって成功したから、同じ方法でマーケティングをするということはどんな業界でも見受けられます。私たちの会社が、そのように市場と離れてしまわないように、いつもいつも新たなチャレンジをしていきたいと思います。

衛藤 伸彦 / Nobuhiko Eto

代表取締役。南オーストラリア州アデレード在住。1985年 千葉大学を卒業後、文具メーカーのプラス(株)にて業態開発、商品開発、経営戦略室を担当。1990年 マサチューセッツ州立大学ビジネススクールに留学。1992年(株)ベネッセコーポレーション入社。2004年 語学学校のベルリッツインターナショナルに出向。東南アジアのマネージャーやアジア地区のフランチャイズ管理を担当。2008年より現職に就任。入学手続き無料、オーストラリアの現地6都市での無料サポート、情報量豊富なWEBサイトの構築など、留学を志す全ての人々にとって「留学エージェントとはこうあるべき」という姿を追求する日々。etonobuhiko.comにて個人ブログ更新中