TRS (Tourist Refund Scheme)って何?

オーストラリアで買い物をすると、GST(Goods and Services Tax)と呼ばれる消費税10%がかかります。このGST、一定の条件を揃えると払い戻ししてもらえるって知っていますか?この払い戻し制度をTRS(Tourist Refund Scheme)といいます。

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払い戻し手続きができる条件
  • オーストラリア出国前60日以内に購入、かつ$300以上(1つの店舗でまとめ買いした合計でもOK)の商品にかかるGST。
  • 全部・一部をオーストラリア国内で消費したものは対象外。(ただし、開封してしまった商品でも、Tax Invoiceがあり、オーストラリア国内で購入したということが証明できる場合には払い戻ししてもらえる可能性があります。)
払い戻しの手続き
  1. 買い物をする時に、GSTの払い戻しをする旨伝え、必ずTax Invoiceをもらいましょう。レシート(Receipt)は不可です。$1000以上の場合には、Tax Invoiceに自分の名前と住所、eメールアドレスまたはパスポートNo.を記載してもらう必要があるので、注意しましょう。
  2. 購入したことが証明できるTax Invoice商品の現物パスポート航空券を用意します。(手続きカウンターはチェックイン後になるので、商品は機内持ち込み手荷物にします。ボリュームが大きい場合には、チェックインカウンターで相談すると、その場で商品を確認した後、預け入れ荷物に入れさせてもらえる場合がありますので、相談してみましょう。)
  3. 出国審査後、国際線ラウンジ内にあるTRSカウンターへで申請書を作成し、手続きを行います。受付は自分が搭乗するフライトの出発30分前には終了します。また、カウンターが混雑することもあるので、手続きが必要な人は余裕を持って早めに空港に行きましょう。
その他
  • 自分が利用する空港のTRSカウンターの営業時間も前もって調べておきましょう。営業時間外は申請書を記入して、必要書類と一緒に専用の箱に投函します。
  • 出入国にかかる様々な手続きがアプリ化しているオーストラリア。TRSもアプリでの申請書作成が可能です。窓口で申請書の代わりにアプリのQRコードを提示するだけ(ただし、TRSカウンターの営業時間外は利用できません)。
  • 一時帰国の場合、TRSを申請した商品をオーストラリアに再持ち込みする場合は注意が必要です。オーストラリア国外で購入した免税品+TRSで払い戻し済商品の合計額が免税枠(18歳以上$900 、18歳未満$450)を超える場合は申告及びGSTの支払が必要です。申告を怠った場合は罰金が課されます。
  • 同様に、ワインにかかる税金WET(Wine Equalization Tax)も払い戻し請求できます。
留学やワーキングホリデーで得た経験や知識を思い出すキッカケとして、異国の地で頑張った自分へのご褒美として、留学を支えてくれた家族や友人への感謝を伝えるために…帰国の際にはたくさんのお土産を買う人も多いかと思います。ぜひ、お得に持ち帰ってくださいね!

 

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*このブログの情報は2017年10月23日現在のものです。

天ヶ瀬 有美 / Yumi Amagase

日本在住。オーストラリアではゴールドコーストに6年、アデレードに1年半、オーストラリア中央部に半年滞在していました。

会計業務担当。日本の大学で経済学部を卒業後、金融関係の会社に9年間勤務。職場にも恵まれ楽しい日々を送りながらも、幼い頃から抱いていた海外で生活してみたいという夢を捨てることができず、2012年ワーキングホリデーで渡豪。「1年しかないなら、日本ではやらないこと・できないことをやろう」と大自然の中でのローカルの仕事を経験。翌年、就職活動で英語力を証明するためにIELTSを学びに語学学校へ。卒業時にIELTS6.5を取得。もっと上を目指したいとサザンクロス大学の会計学修士課程(Master of Professional Accounting)へ進学。2015年11月、同大学を卒業し、現職。

趣味は旅行、散歩、カフェ巡り。これまでに20カ国を訪問。オーストラリアでもたくさんの都市に出かけました。オーストラリアで出会ったコーヒーも大好きです。