TAX RETURN


Tax_pack

豪州では6月が年度末、つまり今月(7月)から新年度が始まります。
年度の終了と共に準備をしなくてはならないのが「Tax Return(確定申告)」です。
7月になると Newsagency 等で Tax Pack(確定申告用の書類)が山積みされるようになります。
Tax Pack は勿論無料で、中には申告方法を詳細に解説した冊子と申告用紙が入っています。
冊子に記載されている内容通りに申告用紙に記入をして豪州国税庁(ATO)に郵送するか、ATOのサイトから「e-tax」というソフトウェアをダウンロードし、オンラインで申請することも可能です。
日本で会社勤めをしていると会社が社員の所得税関連手続を行なってくれる為、例外を除き確定申告をする機会はほとんど無いかと思います。
一方、豪州では(留学生やワーキングホリデーの方々を含め)一年間に収入を得た人々の大半(例外はありますが)が Tax Return を行なわねばなりません。
こうした習慣の違いからか日本人には Tax Return が複雑怪奇な存在に映る様で、この時期になると、日本人の税理士さんを知らないか、と頻繁に聞かれます。
ただ、収入の源泉が豪州企業からの給与所得だけという方は、それほど複雑でもない為、是非ご自身で Tax Return にチャレンジされることをお勧めします。
英語の勉強にもなりますし、一年間に自分がどの程度の収入を得て、どの程度の税金を支払わねばならないのかが良く分かります。日本との税制や社会保障制度の違いも実感出来ると思います。
因みに、税理士さんに頼まずご自身で Tax Return を行なう場合の申告期限は10月末日です。くれぐれも忘れない様に申告しましょう。

櫻井 富大 / Tomihiro Sakurai

全社の経営管理を担当しています。パース在住22年目に突入しました。

1971年 岐阜県生まれ
1994年 明治大学 政治経済学部 経済学科 卒業
1994年 株式会社 日立製作所 入社
2005年 Curtin Business School: Mater of Accounting 修了