英語のニュアンスと体感

こんにちは、メルボルン支店の渡辺です。

人と英語で話している時「この言葉、日本語・英語だとなんていうんだろう?」と思ったことはありませんか?訳語は辞書を引けば一応載ってはいるけれど、厳密に言うとなんかちょっと違うんだよな〜とか。そのニュアンスって言葉を尽くして説明されてもピンとこなくて、体感でわかる、というような面もあるような気がします。

その微妙なニュアンスを感じたのは、先日通っているTAFEでクラスメイトの一人が、実習先である障害者サポートセンターの話をしていた時のこと。


英語で『障害者』に該当する言葉は “Disabled People” ですが、これは今はあまり好ましく思われず、“People with Disability” という言葉が広く受け入れられています。なにが違うの?使われている単語はほとんど同じでしょ、と思われるかもしれませんが、Peopleという単語を前に置くことで、能力でその人を判断するのではなく人物そのものを見るというニュアンスに変わります。完璧ではありませんが、比較的やわらかく、また当事者側に立った言葉の選択といえます。これが「体感でわかるニュアンス」の部分です。

日本語のウェブサイトで英語力を【日常会話程度】【ビジネスレベル】【ネイティヴレベル】と分けているのを見かけては「いや...日常会話ってむしろめちゃくちゃ難しいけど...?」と思っている私ですが、こういったニュアンスが体感できる、言葉に気を遣えるようになるというのがいわゆるネイティヴレベルへの第一歩ということかも?と最近では思うようになりました。

ちなみに、グーグル翻訳では『障害者』という言葉の訳語として “Handicapped” (ハンディキャップ)という、今の感覚ではかなり攻撃的に感じられる言葉が出てきます。機械翻訳があるから外国語を勉強する必要はない!といった話をたまに見かけますが、現状はいかにテクノロジーが優れていてもやっぱりまだ人の手や頭脳が必要なんだなあと感じたエピソードです。

このようなことに気づけるようになるのが英語を学ぶおもしろさであり、重要さでもあるのかなあと思います。

渡辺 麻里菜 / Marina Watanabe

メルボルンに学生ビザで到着したのが2016年末。その後1年間語学学校へ通い、現在はTAFEに通いながらメルボルンで皆様のサポートをさせて頂いております。

期待に胸を膨らませて新しい環境に臨んだり、または不安でいっぱいになったり、留学中は良いことも悪いこともたくさん起こります。しかし全てをチャンスと思って、楽しむ気持ちで色々チャレンジしてみてください!そのお手伝いを私達でさせていただけたら嬉しいです。

※メルボルンオフィスアシスタントとして2018年4月から2019年8月まで勤務(ブログはその当時の内容となっています)このカウンセラーに質問する