送金方法の選び方

当社では、お客様からお預かりする学費などのお金の流れの透明性及びお客様の利便性を考え、複数の学費納入方法を提示しています。しかし、なかなか利用することのない海外への送金。複数あるとどの方法を選んだらいいのかわからないという方もいらっしゃると思います。今回は、送金方法の選び方について考えたいと思います。
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とはいっても、どの方法がベストなのかはひとりひとりの状況や重視することによって異なるため一概には言えません。いろいろな条件を考慮し、やはりご自身で選んでいただく必要があります。

 

緊急度

入学日が迫っている、各学校が提供するキャンペーンの締め切りが迫っている、すぐに学生ビザを申請しないと入学日に間に合わない可能性がある場合など、学費納入を含め早急に手続きを進めなければならない場合があります。このような場合、クレジットカードであれば即日決済可能です。ただし、金額によっては利用限度額の引上げ手続きなどに時間を要すため不向きな場合もあります。ゆうちょ銀行からのドル送金は着金に通常4~6日かかるため、学費納入を急がなければならない場合不向きです。

送金金額

送金額が少なければ、固定の手数料がかからないクレジットカードの方が費用を抑えることができます。一方で、金額が大きくなれば固定の手数料があっても両替手数料など金額に比例して増える手数料の係数が低い金融機関のドル送金などを利用する方がお得になります。インターネットバンキングは比較的この係数が低いですが、初回利用には事前手続きが必要な場合があります。また、金融機関によっては1回の海外送金限度額が設けられているケースもあるので、大きな金額の場合には確認が必要です。
上記の金額はドル送金における推定両替手数料(為替レートとTTS*の差額)、クレジットカード決済における為替手数料を含んでいます。(ドル送金の手数料についてはコチラ

利便性

忙しくてなかなか金融機関へ出向く暇がないという方は、クレジットカードやインターネットバンキングでのドル送金という方法があります。ただし、インターネットバンキングでのドル送金は初回利用の際に事前の手続きが必要な場合があるので、余裕を持って手続きを進める必要があります。手数料が安いからといって、わざわざその金融機関があるところまで出て行くのはおすすめしません。あまり慣れない海外送金。万が一問題があったときにやりとりするのも一苦労です。

ポイントによる還元

クレジットカードにはポイントによる還元があります。手数料が割高になったとしてもポイント含めて考えるとクレジットカードの方がお得な場合もあります。

 

他にも考慮すべきことはありますが、主だったものを上げてみました。適切なお支払方法はお客様おひとりおひとりの状況によって異なります。送金方法を選ぶ際の参考になれば、と思います。

 

*金融機関や両替所などの店頭に表示してある両替レートは下記の2つ。これは両替手数料を含んだレートで、為替レートを比較することで、1ドルあたりどのくらいの両替手数料がかかっているか計算することができます。
  • TTS(Telegraphic Transfer Selling):円を外貨に両替する場合のレート。学費などをドル送金する場合のレートはこちら。
  • TTB(Telegraphic Transfer Buying):外貨を円に両替する場合のレート。
*このブログの情報は2016年9月1日現在のものです。

天ヶ瀬 有美 / Yumi Amagase

会計業務などを担当しています。

日本の大学で経済学部を卒業後、金融関係の会社での勤務を経て、2012年にワーキングホリデーで渡豪。「1年しかないなら、やりたいことは全部やる!」を目標に、大自然の中でのローカルの仕事などを経験。翌年、就職活動で英語力を証明するためのIELTSを学びに語学学校へ入学し、卒業時にIELTS6.5を取得。もっと学びたいと、サザンクロス大学会計学修士課程(Master of Professional Accounting)へ進学。2015年11月に同大学を卒業し、現職。

趣味は旅行、散歩、カフェ巡り。これまでに20カ国を訪問。オーストラリアでもたくさんの都市に出かけました。オーストラリアで出会ったコーヒーも大好きです。