皆さん、今まで色々な英語の参考書を購入されたと思います。最近は種類も多いし、検定に特化したものや、入試向けのものまで様々ですよね。今日ご紹介するこの『Grammar in Use』という参考書は、私が実際に著者からこの本の正しい使いを聞き、効率のよい勉強の仕方を教えてもらいましたので、皆さんにご紹介しますね!
皆さんにご紹介するこの英語文法書Grammar in Useはケンブリッジ大学出版のベストセラー書籍で何度も改定されています。このGrammar in Useですが、イギリス英語版とアメリカ英語版に分かれており、日本では『マーフィーのケンブリッジ英文法(初級編/中級編)』という名前で、日本語に訳されたカラー版でも出版されています。個人的には、100%書いてある事を素早く理解しようと思ったら、やはり日本語の方がお勧めです!購入は、大型書店、もしくはAmazonでも購入できます。
このGrammar in Useの著者のレイモンド・マーフィーさんからこの本の出版にいたるまでのエピソードを伺いました。なんでも彼は以前語学学校で講師をしていた事があり、英語が第一言語でない留学生にどうやって文法を教えたらいいだろうと考えあぐねた結果、自作で毎週よく使う英語文法についてのテストを作成し、生徒にテストをさせました。例えば、今日は未来形be going to と willの違い、来週は現在完了進行形I have been doing〜など、できあがるごとに壁に貼り付け、生徒がいつでもわからない箇所を確認、その部分をコピーして持って帰れるようにしたそうです。そしてある日、ケンブリッジ大学出版の担当者が学校を尋ねた際に、壁にたくさん貼ってある文法のプリントを見て、ぜひこれを一冊の本にして出版しようという話になったそうです。
この本の良いところは、検定対策や入試対策の英語参考書とは全く違うという点です。名前の通り、Grammar in Use、インユーズなので、使う為の英語文法、ネイティブ・スピーカーが会話の中でよく使う文法を取り上げている、留学生がつまづきやすい項目が解説されているという点です。そしてこの本は、参考書というよりは、英語文法の辞書だと思ったらわかり易いです。皆さん、わからない単語があれば辞書で意味を調べますよね。同じく、この文法はどうやって使うのだろうと思ったら、この本で文法を引いて調べるという使い方ができる点です。
この本の使い方ですが、下記のような使い方ができます。
①最初のページから勉強をし始めて、最後までやる(通常は皆さんそうしますよね)
②まずは診断テストから始める
③英語文法の辞書として使う
一番のお勧めは②のまずは診断テストから始めるです。本の最後に『診断テスト』というのがあり、数ページありますが、まずはそれを回答し答え合わせをします。それで間違った問題をピックアップ。問題の横にこの文法が載っているUnitはどこかが書いてありますので、その間違ったUnitから勉強する。英語学習者にとって一番問題なのは、何がわからないか、わからない事です。上級者でもそうですが、自分が使いこなせていない文法を把握するという事はとても大事です。そして間違ったUnitを勉強し、再度診断テスト。1回目では間違っていた箇所も2回目では減っているはずです。1回目と2回目で両方で間違った箇所は、自分は全然理解できていないということが浮き彫りになりますね。
勉強の仕方はそれぞれのやり方があると思いますが、このGrammar in Use/マーフィーのケンブリッジ英文法はお勧めですので、オーストラリアに一冊参考書を持って行きたい!という方はぜひ参考になさってくださいね。