オーストラリアで就職活動③ – レジュメとCV

オーストラリアの大学・大学院を卒業した場合のオーストラリアでの就職活動についてシェアするブログ、第3弾はレジュメとCVの違いについてシェアします。

留学を活かす日本での就職活動についてはコチラから
(ブログ「海外留学生は日本での就職活動が難しい?」も参考にしてみてください)
オーストラリアでのアルバイトを探しについてはコチラから
(ブログ「アルバイト探しのコツ」「ローカルジョブをゲット!」も参考にしてみてください)

就職活動でまず企業にアピールする機会である履歴書。ここでアピールできなければなかなか面接など次のステップに進む事はできません。履歴書を英語ではレジュメ(Resume)と言ったり、CVと言ったりします。一般的にはレジュメは北米で、CVはヨーロッパなどでよく使用される書式となっていますが、内容も少し異なります。

まず、レジュメもCVも自由書式なところは同じです。日本のように定型はありません。経歴、スキル、これまでに達成してきたことなど、自分がアピールしたいことを印象づけできるように構成します。例えば、応募職種と同系統の職歴をアピールしたい場合は概要のすぐ下に職歴・学歴を記載します。応募職種は学歴とは関係がないけど、その職種に必要なスキルは持っていることをアピールしたい場合は概要のすぐ下にTechnical Skills・Soft skillsを記載するといった感じです。”まずは見てもらう”ということが重要なので、中には色付きの用紙を使ったり、オシャレなデザインにして目を引くように作成する人もいます。

では何が違うのでしょうか。

レジュメ(Resume)とは

CVに比べてシンプルな書式です。通常A4 1枚に収めます。CVと一番異なるのは、顔写真・生年月日・婚姻の有無・趣味などの個人的情報は一切載せないという点です。北米でレジュメが使われるのは就職活動においてその人のスキルや経験以外の要素で判断する差別的要素を排除するためだと言われています。
なお、オーストラリアでアルバイトを探す場合に必要になる履歴書はレジュメで充分です。A4 1枚程度なので応募職種に不要だと思われる経歴やスキルは省いた方が見やすいです。

CVとは

Curriculum Vitaeの略で、レジュメよりも詳しい情報掲載が求められます。通常A4 2枚程度になります。個人的情報の他、ほぼすべての学歴・経歴なども記載します。私の友人は国籍を問わず、顔写真を載せている人も多かったです。オーストラリアの大学・大学院卒業生がフルタイムの仕事を探す場合は、募集要項にレジュメと書かれていてもCVを要求されていることが多いので注意が必要です。
なお、Refereesの欄は"References will be provided upon request"でも問題ありませんが、求められたらすぐに伝えられるよう、大学の教授、インターンシップ先の担当者などに事前に連絡しRefereeになってもらえるようお願いしておきましょう。就職活動の場合のRefereeは、人物像だけでなくスキルの照会も含まれるため、できるだけ専門分野の方にお願いした方がいいと思います。

レジュメやCVについてはインターネットにいろいろなテンプレートがアップされていますので、参考にしながら自分にあったものを見つけてしっかりアピールができるものを作成しましょう。

天ヶ瀬 有美 / Yumi Amagase

日本在住。オーストラリアではゴールドコーストに6年、アデレードに1年半、オーストラリア中央部に半年滞在していました。

会計業務担当。日本の大学で経済学部を卒業後、金融関係の会社に9年間勤務。職場にも恵まれ楽しい日々を送りながらも、幼い頃から抱いていた海外で生活してみたいという夢を捨てることができず、2012年ワーキングホリデーで渡豪。「1年しかないなら、日本ではやらないこと・できないことをやろう」と大自然の中でのローカルの仕事を経験。翌年、就職活動で英語力を証明するためにIELTSを学びに語学学校へ。卒業時にIELTS6.5を取得。もっと上を目指したいとサザンクロス大学の会計学修士課程(Master of Professional Accounting)へ進学。2015年11月、同大学を卒業し、現職。

趣味は旅行、散歩、カフェ巡り。これまでに19カ国を訪問。オーストラリアでもたくさんの都市に出かけました。オーストラリアで出会ったコーヒーも大好きです。