オーストラリアで就職活動① – 日本との違い

オーストラリアの大学・大学院を卒業後、英語力を武器に日本での就職活動を行う人もいれば、卒業生ビザを使ってオーストラリアで経験を積む人や独立技術永住権ビザの取得などを前提にオーストラリアでの就職を考える人もいると思います。周りに先輩がたくさんいる日本での就職活動と違って、イメージしづらいオーストラリアでの就職活動。そこで数回に渡って、オーストラリアの大学・大学院を卒業した場合のオーストラリアでの就職活動についてシェアします。第1弾は日本との違いについてです。

留学を活かす日本での就職活動についてはコチラから
(ブログ「海外留学生は日本での就職活動が難しい?」も参考にしてみてください)
オーストラリアでのアルバイトを探しについてはコチラから
(ブログ「アルバイト探しのコツ」「ローカルジョブをゲット!」も参考にしてみてください)


日本とオーストラリア、新卒者の就職活動の違い

<日本の場合>

新卒一括採用⇒新人研修⇒様々な部署を経験という全員ゼロベースから育てる総合職採用が多く、採用においては「大学で何を学んだか」というより「人柄・適応力」などが優先されます。就職活動をする学生も「大学で学んだことを活かせる」というより「条件」や「”その時”やりたいこと」を優先する傾向にあります。

<オーストラリアの場合>

オーストラリアには新卒一括採用という概念がありません。入学・卒業も学期毎に行われるので、就職活動の時期も決まっていないし、一斉入社というのもありません。日本のように手厚い新人研修もないため、就職活動においては「大学で何を学んだか」「どのようなスキルと経験があるか」が重視されます。つまり、在学中に即戦力として働ける準備をしておくことがオーストラリアでの就職活動を勝ち抜くために最も必要なことです。

オーストラリアでの就職活動

前述のように、オーストラリアの就職活動では「即戦力として働ける準備ができていること」が重視されます。そのため、多くの学生は在学中にインターンシップに取り組み経験を積みます。就職活動前には「自分が大学で何を学んで」「何ができるのか」を明確にしておくことも重要です。そして、自分の知識やスキル・経験に合致している求人を取捨選択し、面接などでアピールします。

また、留学生はビザの問題もクリアしなくてはなりません。いくら即戦力になるとしても働けるビザがなければオーストラリアで就職することはできません。特にフルタイムのポジションにおいては、ビザ上の問題がない市民権・永住権保持者を条件にしている企業も多くあります。また、近年はスポンサービザなどの条件も厳しくなっており、企業側も簡単にサポートできなくなってきていることは周知のとおりです。独立技術永住権ビザなど自力での永住権取得が見込めるのか、卒業生ビザやワーキングホリデービザなどを使ってどれだけ長く働けるのかなどもポイントになります。スポンサービザなどを考えている方は、そのための職種・会社の規模・事業地・ビザ条件に合致するためのスキルアップなども考慮して就職活動を進める必要があります。スポンサービザなどの条件については必要に応じて移民弁護士などに相談することをオススメします。

天ヶ瀬 有美 / Yumi Amagase

会計業務などを担当しています。

日本の大学で経済学部を卒業後、金融関係の会社での勤務を経て、2012年にワーキングホリデーで渡豪。「1年しかないなら、やりたいことは全部やる!」を目標に、大自然の中でのローカルの仕事などを経験。翌年、就職活動で英語力を証明するためのIELTSを学びに語学学校へ入学し、卒業時にIELTS6.5を取得。もっと学びたいと、サザンクロス大学会計学修士課程(Master of Professional Accounting)へ進学。2015年11月に同大学を卒業し、現職。

趣味は旅行、散歩、カフェ巡り。これまでに20カ国を訪問。オーストラリアでもたくさんの都市に出かけました。オーストラリアで出会ったコーヒーも大好きです。