留学前又は留学中に日本円を豪ドルに両替する方が大半だと思います。今日は為替レートについての基礎編です。
円高/円安
分かり易くする為に (a)1豪ドル=100円のケースと (b)1豪ドル=200円のケースを想定してみましょう。
さて、円高と言うのはどちらの場合でしょう? そうです。答えは (a)です。1豪ドルを手に入れる為に日本円がいくら必要かを考えてみればすぐに分かると思います。
(a)の場合は100円で1豪ドルが買えますが、(b)の場合は倍の200円を支払わないと1豪ドルが買えません。つまり、(a)の方が日本円の「価値」が高い=円高になり、(b)の場合は (a)と比べて相対的に日本円の「価値」が低い=円安、という事になります。
TTS/TTB
銀行や両替所、ホテル等で両替する場合、為替レートと共にTTSやTTBという表記を必ず見かけると思います。TTSは、Telegraphic Transfer Selling rate の略で、銀行や両替所等が通貨(例えば豪ドル)を売る(Selling)際のレートです。
一方のTTBは、Telegraphic Transfer Buying rate の略で、銀行や両替所等が通貨を購入する(Buying)際のレートになります。
では皆さんが手持ちの日本円を豪ドルに両替する場合、どちらのレートが適用されるでしょう?答えは TTS です。Selling、Buyingの主語はご自身ではなく、あくまで銀行や両替所であるという事を是非覚えておいてください。自分は豪ドルを買うのだからBuying、つまりTTBが適用されると勘違いされている方も少なくありませんのでご注意を。
今日の所は以上です。
さて、言うまでも無く将来の豪ドルレートを予測するのは難しい事ですが、昨今の貿易や資源市場、政策金利の動向からすると豪ドル安の傾向が強まりそうな気がます。
但し、これはあくまで個人的な見解ですので、皆さんも日々のニュースに注目し、最適なタイミングを狙って両替にトライしてみてください。