親子留学にむけて


最近、まだ小学生や中学生のお子様と親御さんが一緒に留学をしたいというご質問が多くなっています。日本の原発事故の影響も大きくあるようで、ご質問内容もかなり切実な思いが伝わってきます。私たちもなんとかお役に立とうと考えていますので、いくつか事前のアドバイスです。

まず、長期にわたる親子留学は、しっかりとした計画性や戦略性がなければ、成功しないと思っています。中途半端な留学は子どもたちにとって混乱しただけの経験が残ってしまいますので、期間についてはある程度決めて計画をたてられるといいと思います。

次に、海外に住むということについて。今まで、一度も海外に留学したことも、生活したことも無い方が、いきなり親子で留学するのはとても難しいことだと思います。日本での生活は言葉の面でも社会システム面でも慣れている訳ですし、それと同じことを期待して海外で生活を始めると、かなりのストレスになってくると思います。

そして、留学する街や学校について。自分やその子どもたちが暮らすことになる街や、通うであろう学校を一度も見学をしないで、エージェントの言うことだけを信用して現地に来られるのはとても危険だと思います。最低でも1週間程度は親御さんだけでも現地に視察に来られることをお勧めします。

視察をすることで、現地での生活のイメージがつくと思います。車は絶対に必要なのかとか、家賃はいくらくらいなのかとか、ガイドブックには載っていないリアルな情報を集めていくべきだと思います。私も13年前に娘たちを留学させる前には、休暇を取って1週間でしたがパースの街や郊外をひたすらリサーチしました。

そして最後に一番重要な計画は、資金の問題です。お子様が学生ビザを取得して留学するということは、稼ぐことが出来ないということですから、父親が日本からどのくらい送金できるのかなど、現実的な計画を立てるべきだと思います。

視察や学校訪問のご相談は、弊社のオフィスがある4都市で受けることができますが、都市によっては公立の学校でも空きがないなど(オーストラリアは少子化問題など無い国なので)状況はいつも変化しておりますので、お早めに準備を始めてください。

衛藤 伸彦 / Nobuhiko Eto

代表取締役。南オーストラリア州アデレード在住。1985年 千葉大学を卒業後、文具メーカーのプラス(株)にて業態開発、商品開発、経営戦略室を担当。1990年 マサチューセッツ州立大学ビジネススクールに留学。1992年(株)ベネッセコーポレーション入社。2004年 語学学校のベルリッツインターナショナルに出向。東南アジアのマネージャーやアジア地区のフランチャイズ管理を担当。2008年より現職に就任。入学手続き無料、オーストラリアの現地6都市での無料サポート、情報量豊富なWEBサイトの構築など、留学を志す全ての人々にとって「留学エージェントとはこうあるべき」という姿を追求する日々。etonobuhiko.comにて個人ブログ更新中