留学ビジネスには2つの側面があります。日本から送り出す側と海外で受け入れる側です。
この場合、受け入れる側の方がずっと責任が重たくなります。それは留学に関するトラブル、相談事は海外で起きるからです。ところが、今までの留学ビジネスの歴史を見ると、送り出す側の会社が営業を握っていたので、受け入れる側は下請けと考えられ、出来るだけ安いコストでプロではない人を雇っていたり、現地に行けばなんとかなるとか、自立するためには現地に相談するところが無い方が良いなどといった信じられない理屈で海外で放り出され、途方に暮れている留学生も多かったのです。 私たちは、その状況を根本的に変えたいと思っています。それは送り出す機能と受け入れる機能の一体化です。送り出す側では最新の情報を更新しているその都市のハンドブックをお渡ししています。それでも留学生は空港に着いたときは、緊張の固まりです。しっかりと生活を軌道に乗せ、勉強に集中する環境をセットするためには、サポートが必要だと思います。いったん軌道に乗ってしまえば、確かに現地サポートの必要性は少なくなります。しかし、留学期間中に最初の計画を変えてみたいと思う留学生たちも数多くいることも確かです。私たちは、そこまで含めて、無料でサポートをしています。なぜなら、そこまでは責任を持たなくてはならない、必要不可欠なサービスだと思うからです。 東欧で留学生が殺害されるという事件があったと聞きました。とても悲しいことです。この問題の要因のひとつは、送り出す側の安易さ、あるいは受け入れ側とのコミュニケーションギャップなのだと思います。私たちが紹介をしているオーストラリアは世界のどこの国に比較しても治安のいい国です。それでも、受け入れ側の視点でいつも考え、緊張感を持って仕事をしていきたいと思います。