日本では引きこもりの方たちが何十万人もいるとか、新たな環境に馴染めず、不登校や出社拒否になる方が多いと先日ニュースでやっていましたが、自分自身の経験も含めて、新しい環境に慣れていくというのは、それなりに努力もしなくてはいけませんが、それ以上にあきらめ、あるいは悟りのようなものが必要だと思います。
ましてや留学では、その環境の変化はとても大きいので、「こんなの日本ではあり得ない!」とか「日本ではこんなことで悩まなかった」と文句を言っていてもどうにもならないので、だんだんその環境に慣れてきて、細かいことが気にならなくなっていきます。これは留学に行った人のひとつのアドバンテージだと思います。海外経験が多い人が、小さなことで動揺しないのは、このような悟りに近いものをほとんどすべての人が経験するからだと思います。
そして、一回り大きくなった人は、きっと日本に戻っても自分のペースで、人と同じ価値観で生きなくてもいいことを楽しめるのです。ですから、ちょっと日本の社会に息苦しさを感じた人は少し外に出てみることをお勧めします。留学生の人たちと毎月連絡を取るたびに、たくましく、かつ生活を楽しめるようになっていくのを感じるのは私としてもとてもうれしいことのひとつです。