先週、弊社オフィスにほど近い「Angus & Robertson」という書籍店を覗いてみると「全ての本が75% 引き」と書かれていました。その翌日には「全ての本が$2」となっており、レジには長蛇の列、何十冊も購入されて いる方が大勢いました。書籍の「再販制度」が存在する日本では、新本をディスカウントして売る、という事が無い為、 改めて自分は外国に居るのだ、ということを痛感しました。
さて、この「Angus & Robertson」ですが、調べてみると「voluntary administration (任意 管理)」の一環で、パースを含め全豪に37あるお店を閉めるとのことでした。
実はここ暫く、パースのシティーにある書籍店はどこも閑散とした状況が続いているように見受けられまし た。何れもそれなりの場所に出店していますので、利益が出ているのか、他人事ながら心配していた矢先でした。
アメリカでは2月に書籍販売第2位の「Borders」が 倒産しています。
日本と同様、世界的に活字離れが進んでいる、という見方もありますが、やはりインターネットの影響が最も 大きいという感じがします。つまり「Amazon」 を代表とする無店舗型の「書籍販売企業の台頭」及び「電子書籍の普及」です。
日本でも既に「Amazon」の 勢いは凄まじいものがありますが、一方で電子書籍の普及は権利関係等々の問題もあり、他の先進諸国と比べると今一歩という所です。 本好きな私としては、日本の新刊本を欧米の様にネット経由で手軽に購入出来る時代が早く来て欲しいと願っています。